合格者には奨学金を授与
「東京女子大学」現代教養学部(東京・杉並区)は、2017年度より「知のかけはし入学試験」を導入します。
募集人数は20名(人文学科/8名、国際社会学科/5名、人間科学科/5名、数理科学科/2名)。試験は、2016年11月に実施されます。
この試験には、「東京女子大で学びたい受験生と、リベラル・アーツを礎とするさまざまな知へと挑む東京女子大学を結びつなぐ」という意味が込められているほか、初代学長・新渡戸稲造氏が、東京帝国大学の入学試験に際し、面接官に「太平洋の橋になりたい」と大志を述べた逸話が踏まえられているのだそう。
求めているのは、単なる知識の蓄積のみに留まらず、得られた知識を十分に活用し、社会に貢献できる将来のリーダーとなり得る人。
10名が4年間学費・寮費が免除に
「知のかけはし入学試験」の大きな魅力は、合格して希望する場合、「挑戦する知性」奨学金(約10名採用予定)、もしくは「知のかけはし学寮奨学金」が4年間授与されること。
「挑戦する知性」奨学金は、学納金(入学金・授業料・施設費)相当額+桜寮入寮者には寮経費(入寮費・寮舎費・寮運営費)相当額を4年間にわたり支給。
出願時に申し込みが必要となり(学校長の推薦が必須、1校につき1名)、合格発表時に採用が発表されます。
ただし、「挑戦する知性」奨学金には所得制限があり、世帯収入が給与収入の場合で776万円以下、給与所得以外は所得合計が345万円以下が対象。
「知のかけはし学寮奨学金」は、「挑戦する知性」奨学金に採用されなかった・出願できなかった人が対象となり、申込資格を満たす「学生寮入寮者」に対して、入寮費・寮舎費相当額を4年間にわたり支給します。
奨学金は、「挑戦する知性」が初年度122万円(入寮しない場合)、170万8000円(入寮する場合)、「知のかけはし学寮奨学金」は初年度36万8000円、翌年度以降は29万8000円という試算となっています(2016年度実績により算出)。
出願資格や試験について
出願資格は、以下の要件をすべて満たしている女子であること。
- 日本の教育制度に基づく高等学校もしくは中等教育学校を2017年3月卒業見込みの人(文部科学大臣が高等学校の課程と同等の課程を有するものとして認定した在外教育施設の当該課程を修了見込み・高等専門学校3年次修了見込みを含む)
- 東京女子大を第一志望とし、入学を確約できる人
- 調査書の3年1学期(2期制の場合は3年生の前期)までの全体の評定平均値が3.7以上の人
また、英語力を示す英語試験の証明書も提出する必要があります(2014年11月以降に受検したもの)。
- 英検/2級以上
- GTEC CBT/1000点以上
- GTEC for STUDENTS(Advanced)(L&R&W)/675点以上
- IELTS/4.0以上
- TEAP(R+L)/110点以上
- TEAP(R+L,W,S)/226点以上
- TOEFL iBT/42点以上
- TOEIC/550点以上
- TOEIC&TOEIC S&W/790点以上
1次選考は書類審査となり、11月14日(月)に結果発表。
1次通過者のみ、11月27日(日)に実施される第2次選考に進み、講義(45分)、小論文(60分)、グループディスカッション(45分)、面接、基礎学力検査(90分、数理科学科のみ)を受けます。
講義では、受講時にまとめた講義ノートを選考の対象とし、小論文・グループディスカッションは講義に関連した内容となるそうです。
くわしくは、「東京女子大学」公式サイトで確認を。
【東京女子大学「知のかけはし入学試験」】
- 導入:2017年度試験より
- 募集人数:20名(人文学科/8名、国際社会学科/5名、人間科学科/5名、数理科学科/2名)
- 出願期間:2016年10月24日(月)~28日(金)
- 試験日:第1次選考発表/11月14日(月)、第2次選考/11月27日(日)
- 合格発表:12月2日(金)