ロンドン芸術大学 | 6つのカレッジから構成されるトップ大学
ロンドン芸術大学(University of the Art London:UAL)は、アート、ファッション、建築・空間デザイン、コミュニケーション分野など特色の異なる6つのカレッジから構成される大学群。
クリエイターとしてのキャリア形成に役立つ大学
とくに、QS世界大学ランキング科目別のアート&デザイン部門では、5年連続2位に選出されるなど、学問的成果や雇用主側の評価も含めた総合的なクオリティーに優位性を示しています。
また、英国で名誉ある美術賞として知られる、ターナー賞やデザイナー・オブ・ザ・イヤーの受賞者および候補者にも、多くのUAL卒業生が名を連ねています。
そうした背景もあり、大企業を含むアート業界との結びつきが強く、多くの授業を現役アーティストが担当するほか、キャリア形成に役立つインターンシップにも積極的に取り組める環境が魅力です
短期から博士まで多様な留学スタイルにも対応
教育課程には、学士課程と修士・博士課程を備えるほか、英語力に併せて芸術大学向けの基礎スキルを養える1年間の進学準備コース、短期のポートフォリオ準備コース、さらに、多彩なアート分野から選択して学べる数日~数週間の短期コースまで、大学進学準備や短期留学にも幅広く適応できる選択肢があります。
日本にも公認の出願窓口を設けて出願サポートも提供しており、海外留学生を積極的に受け入れる基盤が整っています。
こちらの記事で、ロンドン芸術大学に進学したSENPAIの記事が読めます
ヨーロッパ最大規模のアート大学
UALは、6カレッジ全体を総括すると、130以上の国と地域から約1万8000名もの学生が集うイギリス最大規模のアート大学です。
在学生の半数以上を留学生が占めるほど国際色も強く、学士課程に限っても留学生数は7000名以上を数えます。
それぞれが独自の規模感や専攻分野を有するUALのカレッジは、ロンドン南部やその近郊エリアに分布し、交通手段の発達したロンドン中心部には、学部生の入寮を保証する13の学生寮が揃っています。
データで見るロンドン芸術大学
年間学費 | 学士課程/2万3610ポンド(約425万円)、大学進学準備コース/1万8850ポンド(約339万円) ※1ポンド=180円 | |
学生寮の有無 | あり | |
学生数 | 約1万8000名 | |
所在地 | セントラル・セント・マーティンズ/1 Granary Square King’s Cross London、チェルシー・カレッジ・オブ・アーツ/Chelsea College of Arts 16 John Islip Street, London、カンバーウェル・カレッジ・オブ・アーツ/Camberwell College of Arts 45-65 Peckham Road London、ロンドン・カレッジ・オブ・コミュニケーション/Elephant & Castle, London、ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション/105 Carpenter’s Road, London、ウィンブルドン・カレッジ・オブ・アート/Wimbledon College of Arts Merton Hall Road, London | |
設立年 | 2003年(Universityとして) | |
学期制 | 3学期制:Autumn term(9月~)、Spring term(1月~)、Summer term(4月~) | |
主な学士課程コース | 3D design and product design(3Dデザイン&製品デザイン)、Animation, interactive, film and sound(アニメーション・インタラクティブ・映画・音響)、Architecture and spatial design(建築&空間デザイン)、Communication and graphic design(コミュニケーション&グラフィックデザイン)、Creative computing(クリエイティブ・コンピューティング)、Fashion business(ファッションビジネス)、Fashion design(ファッションデザイン)、Fashion styling and make up(ファッションスタイリング&メイクアップ)、Fine art(美術)、Illustration(イラスト制作)、Journalism, PR, media and publishing(ジャーナリズム・広報・メディア・出版)、Textiles and materials(テキスタイル&素材)、Theatre, screen and performance design(舞台・映像・パフォーマンスデザイン) |
ロンドン芸術大学 | カレッジごとの学びの特色
ここでは、UALを構成するカレッジを紹介していきます。
Camberwell College of Arts
カンバーウェル・カレッジ・オブ・アーツ(Camberwell College of Arts)は、南ロンドンに位置するUALのなかでは比較的小規模な芸術専門カレッジ。
地域や卒業生とのつながりが強く、とくに芸術保存の技術について学べるのが特徴です。
Central Saint Martins
セントラル・セント・マーティンズ(Central Saint Martins)は、19世紀に創立されたアートカレッジをルーツに持つUAL最大規模のキャンパス。
とくにファッションおよびグラフィック分野の評価が高く、著名なアーティストも多数輩出していることから、まさにUALを象徴するカレッジとして世界各地から志願者を集めています。
Chelsea College of Arts
チェルシー・カレッジ・オブ・アーツ(Chelsea College of Arts)は、美術や彫刻に加えインテリア&空間デザインに関するコースも学べるカレッジで、有名企業との合同プロジェクトも確かな実績を重ねています。
London College of Communication
ロンドン・カレッジ・オブ・コミュニケーション(London College of Communication)は、その名のとおり、ジャーナリズムや広告・出版などのメディア関連コースを専門的に提供。
職業体験の機会も充実し、実践面重視で学べる点が他に代えがたい強みです。
London College of Fashion
ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション(London College of Fashion)は、ファッション分野とそれに関連するメディアやビジネスも含めて、包括的にファッションを追求できる環境を備えたキャンパス。
Wimbledon College of Arts
ウィンブルドン・カレッジ・オブ・アート(Wimbledon College of Arts)は、UALの中では比較的新しく小規模なカレッジですが、舞台芸術や映像・コスチューム関連のコースを備え、他のカレッジにはない専門性を有しています。
ロンドン芸術大学 | 入学に必要な学力や英語力について
UALは出願するカレッジや専攻コースによって、競争率や難易度はかなり変動しやすいと捉えるのが妥当です。
なかでも、世界的に知名度の高いセントラル・セント・マーティンズは、ボートフォリオなどの審査レベルが高くなる可能性があります。
逆に、分野によっては大学自体の知名度のわりには、比較的入学しやすいというケースもあるでしょう。
求められる英語力
UALが定める英語力の入学基準は以下のとおりです。
- 進学準備コース(ファウンデーションコース):IELTS 5.0以上(各セクション4.0以上)
- 学士課程(実践ベース):IELTS 6.0以上(各セクション5.5以上)
- 学士課程(理論ベース):IELTS 6.5以上(各セクション5.5以上)
入試情報
合格率 | 22~26% |
出願期限 | 2023年1月25日(2023年度) |
提出書類 | 英語のスコア(IELTSなど)、成績証明書(英文)、卒業(見込み)証明書(英文)、志望動機書(Personal Statement)、推薦状、ポートフォリオ(作品集)、パスポートとビザのコピー(取得済みの場合) |
欧州および英国最大のアート大学