2024年は世界50ヵ国以上から4200以上の応募あり
アイビーリーグやオックスブリッジと提携するオンラインリサーチプログラム「Cambridge Centre for International Research(CCIR)」は、国際的な中高生エッセイコンテスト「Cambridge Re:think Essay Competition 2025」への応募作品を、2025年5月10日(土)まで募集しています。

2024年に実施されたコンテストには、世界50ヵ国以上から4200通以上のエッセイ作品が集まり、世界トップ大学の教授らによる厳正な審査(blind review)を経て、350名のHonourable Mention(佳作相当)対象者と、33名の受賞者が選出されました。
2025年のRe:think Essay Competitionでは、受賞生徒はケンブリッジ大学で開かれる授賞式ディナー(7月30日)に招待され、同時に1989年のノーベル化学賞受賞者Dr Thomas Cechの講義を直に聴講できるという素晴らしい体験も用意されています。
Cambridge Re:think Essay Competition 2025
主催 | Cambridge Centre for International Research |
対象 | 14才~18才(大学生不可) |
応募作品 | 英語エッセイ(本文2000語以内) |
賞・賞金 | ゴールド10名(USD150)、シルバー10名(USD100)、ブロンズ10名(USD50)、各特別賞合計3名(USD150) |
応募費用 | 無料 |
応募締切 | 2025年5月10日(土)GMT(日本時間2025年5月11日8時59分) |
現代~未来を見据えたトピックまで幅広い分野を設定
当コンテストの開催理念は、クリティカルシンキングと多様な見方が交錯するトピックへの知的探求を推奨することにあります。
エッセイ課題は、歴史的なものから現代~未来を見据えたトピックまで幅広い分野を設定。
2025年は、8名のエリート大学講師らが提示する課題からひとつを選択して執筆するため、自身が強みのある分野、興味を持ちやすいテーマをしっかり深掘りしてエッセイを仕上げることができます。
エッセイ課題に指定される8分野
- Animal Rights and Society
- Freedom and Accountability
- Technology and Ethics
- Space Exploration and Governance
- Biotechonology
- Economics and Globalization
- Public Health
- Laws and Society
対象は14〜18才の中高生
応募対象者は、14才~18才までの中高生。
他者とテーマについて議論したり、アドバイスを求めたりすることは認められますが、エッセイ自体は応募者単独の作品でなければなりません。
また、提示された8課題からひとつを選び、エッセイ1作品のみを提出する必要があります。
2025年度の選択テーマ
2025年度エッセイコンテストの選択テーマは、以下の通りです。
・Should we prioritize animal rights to the extent that we eliminate all forms of animal agriculture?(全ての畜産業を廃止するレベルで動物の権利を優先すべきだろうか?)
出題者:ハーバード大学研究員Hakan Coskun
・Is the concept of “cancel culture” a legitimate way to hold individuals accountable, or does it stifle free expression and promote intolerance?(「キャンセルカルチャー」は、個人に責任を問う妥当な方法だろうか、あるいは自由表現の抑圧や不寛容性を助長してしまうだろうか?)
出題者:オクスフォード大学研究員Victoria Fendel
・How can we deal with algorithmic bias and opacity?(アルゴリズムの偏りや不透明性の問題にどう対処すればよいだろうか?)
出題者:マサチューセッツ工科大学講師Joaquin Terrones
・What should we do to prepare for the era of space colonization?(宇宙コロニー時代に向けて、何を準備すべきだろうか?)
出題者:ケンブリッジ大学研究員Hande Guzel
・Is genetic modification a valuable bioengineering tool or an unethical way to change our natural world?(遺伝子組み換えは、価値のある生物工学ツールなのだろうか、あるいは自然界を変容させる非倫理的なアプローチだろうか?)
出題者:カリフォルニア大学バークレー校准教授Markita P. Landry
・Is globalization good for the world?(グローバリゼーションは世界にとって良いことなのだろうか?)
出題者:ハーバード大学助教授Mashail Malik
・Is it ethical to force individuals to be vaccinated for the greater good, or does this violate personal autonomy and bodily rights?(ワクチン接種を強制することは倫理的だろうか、それとも個人の自主性や身体的権利を侵害するものだろうか?)
出題者:ハーバード大学助教授Naama Kanarek
・Should all drugs be legalized, and would such a policy lead to a more just and healthier society?(全ての薬物は合法化されるべきか、そしてそうした政策はより公正かつ健全な社会を実現するだろうか?)
出題者:シカゴ大学助教授Karl Muth
このように、明確な答えが定まっておらず、今現在国際社会で幅広く議論されて続けているテーマが多く出揃っています。
エッセイの提出形式や審査方法について
提出エッセイの指定文字量は、脚注や参考情報を除いて2000語まで。行間は1.5スペースを設定し、PDF形式にて提出する必要があります。
審査方法について
なお、審査時はブラインドレビューを実施するため、PDFファイル内には応募者名やその他の個人情報を記載してはいけません。
エッセイレビューは、執筆者と査読者の双方が匿名の状態(Double-Blind)で行うことにより、応募者のアイデンティティや在籍校など私的バイアスに左右されない厳正な審査体制を整備。
評価基準
エッセイの評価基準としては、独創的で興味深い視点から執筆されていること、証拠や論理的根拠に基づいた明快且つ構造的なライティングになっていることが重要視されます。
受賞者は授賞式ディナーに無料招待!
2025年のコンテストでは、受賞者33名が、ケンブリッジ大学キングスカレッジで開かれる授賞式ディナーに無料招待。
また、Honourable Mention(応募者の約10%)に選ばれた場合も、有料参加(ディナー料金95ポンド)にはなりますが受賞者と同じく授賞式ディナーに招待される特典が得られます。
- ゴールド:10名/賞金150ドル、CCIRアカデミー奨学金500ドル
- シルバー:10名/賞金100ドル、CCIRアカデミー奨学金300ドル
- ブロンズ:10名/賞金50ドル、CCIRアカデミー奨学金200ドル
- ロゴス賞(Best Argument):1名/賞金150ドル、CCIRアカデミー奨学金500ドル
- パトス賞(Best Writing):1名/賞金150ドル、CCIRアカデミー奨学金500ドル
- エトス賞(Best Research):1名/賞金150ドル、CCIRアカデミー奨学金500ドル
なお、エッセイを提出した応募者全員に、コンテスト参加のデジタル証明書が贈られます。
コンテストに応募するには、下記のオンラインフォームより申し込みを進めてください。エッセイは、現地時間2025年5月10日(日本時間5月11日8時59分)までに提出完了する必要があります。
エッセイの審査結果は、2025年5月26日に発表があり、7月30日には英国ケンブリッジ大学で授賞式ディナーが開催されます。