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中高生レポート㊲ | 1年間の高校留学(アメリカ・ユタ州)

Tiffanyさん アメリカ・ユタ州にある私立高校に1年間留学している高校2年生です。斡旋団体を利用し、私費留学で来ました

中高生レポーター

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留学で迷っている人は、ぜひ読んで!

こんにちは! 私は2021年7月から、アメリカに留学している高校2年生です。

留学に行くかどうか迷っている人、進路に悩みがある人もいるのではないかと思います。

じつは私も、留学する直前まで「アメリカでの生活はつらいだけではないか、行っても意味はないのではないか」と迷っていました。

同じような状況にいる人に届けたくてレポートを書きました。ぜひ読んでみてください。

今いる場所で、どれだけ頑張れるか

私が留学で得た一番大きなメッセージは、「今いる場所で、どれだけ頑張れるかが大切」ということです。

最初に、アメリカでの留学生活について紹介させてください。

私は、2022年7月からアメリカ・ユタ州の私立高校に留学を始めました。将来アメリカ大学に進学したいと思っている私にとって、留学は英語力をのばす絶好のチャンスでした。

留学中、ダンスパーティーの前に撮った写真。

渡米にあたっては、F1と呼ばれるビザを利用した私費留学を選択。

自分で斡旋団体を見つけ、出願書類(エッセイ・成績証明書・推薦状)を用意して学校への入学許可をもらいました。

実際に留学がスタートすると、周りにいる留学生の多さに驚きました。

日本人は私を含めて7人おり、留学生は全員で60人を超えていました。ほとんどがアジア人だったということもあり、わりと留学生同士は固まっていました。

私は留学生がまったくいないと思っていたので、理想とはまったく違う状況に驚いたのを覚えています(これは私のリサーチ不足でした。これから留学にいくみなさんは、かならずしっかり情報収集を行ってください)。

充実しまくりの留学生活のはずが…

ホストファミリーは、私の想像どおりのすばらしい人たちでした。

のちほど詳しく書きますが、私が精神的につらかったときにも頑張れたのは、ホストファミリーのおかげだと思っています。

留学する前は、SNSやYoutubeの影響もあり、留学中はいつもアメリカ人の友達に囲まれ、英語もネイティブ並に喋れるようになり、毎日が充実しまくっている!と想像していました。

実際に留学してみると、人によるとは思いますが、個人的には「つらいこと・楽しいことは5:5」と感じています。

まずは、何がつらかったのか、楽しかったのかについて紹介します。

最初の2ヵ月間はつらいことばかり…

最初の2ヵ月は、友達がなかなかできず毎日とてもつらい思いをしました。

「ほんとうに孤独を感じることが多い。自分だけどこにも所属してないみたいな。私は自分から全然話しかけんからあかん。そんな自分が悲しい。誰か助けてください」

これは、留学2ヵ月目の日記です。

最初はアメリカ人のことが怖く、英語が通じなかったらどうしよう、無視されたらどうしよう、などと考えてしまっていました。

日本ではいつも友達に囲まれていた私にとって、ぼっちになるのは精神的に非常につらかったです。

留学で気づいた、大切な4つのこと

そして、留学に来たから得ることができた、大切な4つのことがあります。

留学期間が半分ほど終わった1月ごろ、思い切って女子ラクロスチームに入ることにしました。

ラクロスでできた友達

チームには中学3年生から高校3年生まで、女子30人ほどが所属していました。

他のスポーツとくらべて初心者が多く、チームの雰囲気もよかったように感じます。

練習は、平日17時から19時まで毎日行われ、ゲームも約3ヵ月のシーズンに16回もあるなど、とてもアクティブでした。

練習のあいだなどに積極的に周りの人に話しかけたことで、私は友達を作ることに成功しました。この頃から、英語もとても伸び始めたように思います。

多くの人が言っていることですが、留学先でスポーツをやるのは本当におすすめです。

私はそれまで一度もラクロスをやったことはありませんでしたが、チームメイトはいつも「Good Job!(グッジョブ!)」「Slay(サイコー!)」「 That was awesome!(めっちゃよかったよ!)」 などの声がけをしてくれ、シーズンが終わる4月まで楽しく続けることができました。

①自分の意見を表現する大切さ

アメリカに来て、自分の意見を主張すべきだ、ということを肌で実感しました。

日本の高校に通っていたときは、友達に反対したり、他の人とは違う行動をすることをためらっていました。しかし、そのままではアメリカでは「自分の軸がない人」と思われてしまいます。

実際多くのアメリカ人の友達が、「I disagree with you(そうは思わないな)」「That might be true, but…(そうかもしれないけど、でも…)」などというフレーズを使い、違う意見を言っていました。

日本にいたときのように「それなー」「わかるー」を多用しては通用しません。

物事に対してしっかり自分の意見を持つこと。そして、それを伝えることの大切さに気がつきました。

②日本文化について知識が増えた

そして、日本への興味や知識が広がりました。積極的に日本文化を広めることは、留学中の目標のひとつでした。

学校で「club fair」という新しい部活を紹介するイベントがあったときには、そこに空手部としてブースを出しました。大きなポスターを作り、パソコンで空手の様子を流しました。

とても大きなイベントだったので直前は緊張しましたが、20人以上の子が空手部に入部届けを出してくれました。

入ってくれなかった子からも、「それかっこいいね」「日本文化大好き!」など、たくさんの励ましの言葉をもらいました。

また、私の学校には毎年「cultural assembly」という、留学生が各国の文化を紹介するイベントがあります。そこで日本代表として、浴衣を着て全校生徒の前で披露しました。

cultural assemblyの舞台で。ポーズをとったのは一瞬でしたが、大きな拍手をもらい「やってよかった」と感じました。

これらのイベントをきっかけに、しっかりと説明ができるように日本文化について詳しく学んだため、以前よりも知識が増えたと思います。

③英語力が飛躍的に伸びた

じつは、留学前から英語は得意科目であり、英検準1級も取得していました。

しかし、ネイティブの話すスピードは信じられないほど早いですし(体感的には英検準1級リスニングの2倍くらい)、普段使うボキャブラリーも日本で習ったものとはまったく違います。

現在では、頭のなかで翻訳せずにすらすらと言葉が出てくるようになり、英語のドラマや映画も問題なく見られるようになりました。

まだネイティブレベルではまったくないですが、かなり自分の英語に自信を持てています。

これから留学に行くみなさんは、ぜひ日本にいるときから英語を勉強してください。その土台があるかどうかで、留学の効果がまったく違ってきます。

④アメリカにもうひとつの家族ができた

私のホストファミリーはファザー、マザー、シスターふたり(7才と9才)という4人家族です。

ホストシスター(7才と9才)と。

最初の1週間は常にアウェイ感があったのですが、一緒に生活していくうちに距離がとても縮まりました。

学校の話をしたり、ジョークを言い合ったり、ときには人生について深く語り合ったり。

シスターたちとも、くたくたになるまで遊びました。

ホストファミリーは運で決まる部分もありますが、仲良くなれるように積極的に話しかけてみることをおすすめします。

私はアメリカで私立の高校に通っているため、来年もアメリカに残るか、予定通り日本に帰国するか、という選択肢があり、その決断にはずいぶん悩みました。

日本に帰国すると決めた後も、「本当にこの選択肢でいいのだろうか」「将来後悔しないだろうか」という思いが次々に生まれてきました。

そのことをホストファザーに相談すると、こんなことを言われました。

「あなたがどこにいるかは関係ない。どこにいてもベストを尽くせば、最高の人生になるんだよ」

私は昔から、自分の劣っていることや大変なことをすべて環境のせいにしていました。

私は部活があって忙しいから勉強時間が足りないのだ、だからテストの点数が悪かったに違いない。体育の成績が悪いのは、両親から受け継いだ悪い運動神経のせいだ、など。

ホストファザーの言葉は、私の考え方を大きく変えました。

私と同じ学校には、アメリカに3年もいるのに、いつも日本人とつるんでいるため英語がまったく喋れない子もいます。

そのいっぽうで、たくさんのアクティビティやスポーツに取り組み、アメリカ人にいつも囲まれている留学生もいます。

留学に行くひとが全員、「キラキラ留学ライフ」を手に入れることができるわけではありません。

あなたがいるその場所で、いかに努力するか。理想と現実のギャップをいかに縮めるかが大切なのだと思います。

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