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英検準1級→合格までのリアル②│UWC奨学生にも挑戦。3ヵ月で一気にレベルを引き上げた“追い込み型”勉強法

目標に向かって一直線。やると決めたら全力で走り抜ける――。

そんな性格をそのまま英語学習にも発揮し、中3の秋、3ヵ月の集中期間で英検準1級に合格したのがK.E.さん。

TEDスピーチを教材に、リスニング・シャドーイング・英会話を徹底的にやり込み、UWC奨学生への挑戦へとつなげました。

目標に向かって一直線。
やると決めたら全力で走り抜け!
K.E.さん(私立高校1年、神奈川県)
  • 語学資格:英検準1級(中3の11月取得)
  • 英語を始めた時期:中学入学後
  • モットー:「やると決めたら、全力で集中」
  • 進路目標:UWC奨学生として世界のIB校で学び、政治学または心理学を専攻予定 →高1だけが挑戦できるUWC奨学生とは?
  • 取得理由:語彙・読解・リスニング・ライティングの総合力を鍛えるため

K.E.さんのように英語を伸ばしていった6人の合格者たち。それぞれの「合格までのリアル」はこちらにまとめています:→ 英検準1級、合格までのリアル|6人の中高生に共通していた“学び方”とは

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Contents

英語との出会いは“カッコいい”への憧れから

中高一貫の男子校に入学し、英語を学び始めたのは中1。クラスには帰国生が多く、自然に英語を話す姿に衝撃を受けたといいます。

K.E.さん

隣の席の帰国生が流暢に英語を話していて、“うわ、かっこいい!”って思いました。そこから英語に火がつきました

やがて洋楽に夢中になり、ブルーノ・マーズを完コピするまで聴き込む日々。

洋楽は発音を外すとカッコ悪いので、とにかく音を逃さないようよく聴くし、なにをいっているんだろう、どこから声を出しているんだろうなど、熱中しているうちに大量の英語に触れていました。

この「大量に」っていうのが大事で、聴いていくうちに、助動詞はmayなのか、この言葉のつぎにはどんな前置詞がつくのかとか。

発音・イントネーション・リズムを真似して歌ううちに、自然とフレーズで英語を覚える耳が育ちました。

ステップアップの記録

学校が英検受検を推奨しているので、中1の1月に3級、中2の6月に準2級、1月に2級を取得。

2級までは日常的な語彙が多いので、洋楽にどっぷりはまっていたおかげもあって、とくに対策をすることなく楽しみながら取ることができたそうです。

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学年英検級コメント
中13級(1月)英語スタート&初挑戦
中2準2級(6月)・2級(1月)洋楽+授業の相乗効果で合格
中3準1級(6月不合格→11月合格)3ヵ月の集中学習で突破

学校が英検受検を推奨しているので、中1の1月に3級、中2の6月に準2級、1月に2級を取得。

2級までは日常的な語彙が多いので、洋楽にどっぷりはまっていたおかげもあって、とくに対策をすることなく楽しみながら取ることができた、という感じです。

準1級を目指したきっかけ

「中3で準1級を取る人はまだ少なかったから、“やってやろう”って思ったんです。」

中2で2級を取得した同級生はけっこういたので、中3ではまだめずらしかった準1級を取ってやろうと思ったそう。

高1の現在では、帰国生でなくても学年で200名中15人くらい準1を持っていますが、中3なら「できる」レベル。

でも、中3の6月に受けてみたところ、とにかくみたことのない単語ばっかりで、語彙力が圧倒的に不足していることに気がつきました。 そこからですね、勉強をはじめたのは。

英語は帰国生を除いたらできるレベルだと思っていたのに「アレ? 自分ってダメじゃない?」と。ここから英語のレベルをあげるためにどうすればいいのか、本気で考えるようになりました。

そこで、“中3の秋に合格する”と母に宣言して受験料を先払い

K.E.さん

お金を払ってしまえば、もうやるしかない。そうやって自分を追い込みました

3ヵ月の集中勉強スケジュール

夏休みから本格的にスタート。1日6〜7時間、TED Talksを使ってリスニングとシャドーイングを徹底。

K.E.流・TED学習ルーティン

  • 15分程度のスピーチを選ぶ(興味のあるテーマ中心)
  • 字幕なしで視聴
  • スクリプトを見ながら再視聴
  • ディクテーション(書き取り)で構文確認
  • シャドーイングで発音・リズムを習得
K.E.さん

1本仕上げると1日が終わる(笑)。でも“やり切った”感がすごくあるんです

心理学やモチベーション系のスピーチを中心に選び、英検本番でも似た内容が出題されたことも。

時間がない日は5分動画で代替し、毎日“英語に触れない日をつくらない”ことを徹底しました。

K.E.流・準1級攻略法

準1級のテストは、大問1は飛び抜けて難しいものの、リスニングはとても簡単だと感じました。

長文は、内容の予備知識がなくても、英語力があれば解くことはできます。ただ、スピード感が必要になるので、時間の管理が肝心ですね。

勉強は、夏休みの後半くらいからガリガリやりはじめ、試験がある11月まで3ヵ月くらい本気で取り組みました。

夏休みで1日使えるときは、食事の時間をのぞいて6〜7時間くらい。

教材は「TED」を使うことが多くて、夏休みは15分くらいのスピーチを毎日1本、5、6時間くらいゴールを決めてじっくりとやりました。

まずはTEDの英語字幕をプリントしておき、最初は字幕なしで視聴し、つぎはスクリプトを追いながらリスニング。

ディクテーションやシャドーイングまでガッツリやって1本仕上げると、1日が終っちゃいますね。

TEDでは、興味のある心理学やモチベーションのあがるスピーチを選んでいました。

時間がないときは5分くらいの動画をやりましたが、準1の試験に出てきた内容もありましたね。

加えて、YouTubeで趣味のベースのレッスン動画など、英語だけど興味があるものを観る。そんな時間も2〜3時間つくるようにしました。

夏休みが終ってからは、学習時間は1日2時間くらい確保して、バランスをみながら半分はリーディング、半分は語彙の強化に使いました。

書籍&オンライン英会話の活用法

書籍の後半が模擬テストになっているので、まずはそれを1回分やり、自分ができないパートを把握してから練習問題をバーッとやりました。

長文とイディオムは片っ端から1回通しでやり、できない問題に×をつけておいて、イディオムは3周(長文は1回読むと覚えちゃうので1周)やり、問題のパターンもだいたいわかるようになりました。

それに加えて、オンライン英会話を25分。 「1日1レッスンコース」という毎日レッスンできるコースがあり、無料のオンライン教材も4000以上。

「ディスカッション」教材(中級、上級)を選び、考えをまとめながら英語で話す作業を同時にやるのはかなり難しいですが、ここも繰り返しやることで、2次のスピーキングで役に立ちました。

単語学習とリーディングの両輪

「単語帳で覚えたものが、英文の中で出てくると一気に定着する。だから単語とリーディングはセット。」

1日2時間の学習時間のうち、半分を語彙、半分をリーディングに割り当て、毎日ルーティン化。リーディングが英語の“核”を作ったといいます。

単語を覚えるプロセスにはふた通りあって、まずは英文にあるものを単語帳で調べたとき、そして単語帳で覚えたものが出てきたとき。 知識と経験が重なったときに身につくので、単語と同時にリーディングもやりました。だいたい1対1の割合で、リーディングがちょっと多いくらいでしたね

学校の授業を“基礎研究”に変える

通う学校はグローバル特化ではないものの、週2時間の文法+週3時間のリーディング授業があり、そこでの知識を自分の勉強に“転用”。

K.E.さん

文法を軽視すると準1級では戦えません。基礎を完璧にしておくことが大事

学校で行われるシャドーイングやディクテーションも発展させ、「覚えちゃうまでやり込む」姿勢で練習。「フレーズが自然に出てくる感覚」が身についたと話します。

文法は軽視されがちだけど、それがないと準1級では通用しないので、基礎をガッツリ固めるのに学校の勉強をしっかりクリアにしておくことが大切。これは、どの学校でも同じことがいえるはず。

K.E.さん

シャドーイングは覚えちゃうくらいやり込んで、そのフレーズがすらっと出てくるまで完ぺきにやりきるのが醍醐味です

合格で見えた世界の広がり

「準1級に受かって、一番変わったのは“英語で世界を調べられる”ようになったこと。」

日本語では見つからない情報を、英語で検索して理解できるようになった。社会問題の記事を読むうちに、スキミング力も向上。

「英語って、世界の扉を開く鍵なんだって実感しました。

準1級に受かってなにが変ったかって、英文を読むのに困らなくなったこと! たとえば、日本語で調べてもわからないことも、英語に切り替えてサーチするだけでものすごい量の情報にアクセスできるようになりました。 語彙量も増えたし、社会的な記事をガンガン読むことでスキミング(拾い読み)もできるようになって、最後まで読み通す実践的なスキルが身についたんだと思います。

英検準1級│これから挑戦する人へ

「やりたくないときにちょこちょこやるより、“やると決めたとき”に本気で集中する方が伸びる。」

追い込む勇気と、やり切る覚悟があれば、3ヵ月でも世界は変わる。

「目標を明確にして、自分をワクワクさせる環境をつくる。それが一番のモチベーションです。」

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新しい学びに挑戦!
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