英検準2級レベルからIELTS5.5を達成し、カナダ大学進学を果たしたくらさん。
帰国子女ではなく、ずっと日本の学校で学んできた“普通の高校生”が、4年間の努力でどう英語力を伸ばしたのか。地道な積み重ねが「世界につながる力」へ変わる、その過程をたどります。
👉 IELTSのスコアの仕組み・CEFR換算表・英検やTOEFLの違いについて → IELTS完全ガイド
IELTSを選んだ理由
くらさんは、ずっと日本の学校で学んできました。
帰国子女でも留学経験者でもない──いわゆる“普通の高校生”。そんなくらさんが高校卒業後にIELTSに挑戦したのは、「英語をツールとして使いたい」という思いが強かったからです。
最初にIELTSを知ったのは、語学学校の先生からの紹介でした。スピーキング重視の試験形式に魅力を感じ、「これだ」と直感したそうです。
くらさんTOEFLよりもスピーキングのテスト形式が得意だったし、IELTSのほうが“話して伝える”力を見てもらえる気がしました
受験とスコア
くらさんは東京と海外で、約3年間に渡りIELTSを3回以上受験。受験料の負担がかなり大きかったと感じたそうです。
| 回数 | Overall | Listening | Reading | Writing | Speaking |
|---|---|---|---|---|---|
| 初回 | 4.5 | 4.5 | 4.0 | 4.5 | 5.0 |
| 最終 | 5.5 | 5.5 | 5.0 | 5.0 | 5.5 |
IELTSの形式は Academic と General の両方を受験し、申し込みは 日本英語検定協会 と 海外会場 で行いました。
学習の進め方とペース
IELTS学習は、高校卒業後の予備校生の時期に始め、およそ4年間の継続を経て最終スコアを取得。
学習方法は「独学」と「留学先の語学学校での学習」が中心で、週あたりの学習時間は 20時間以上だったそうです。



毎日少しずつ英語に触れるようにし、最終的には2時間以上勉強する日々を続けていました
| 学習法 | 内容・環境 |
|---|---|
| 独学 | 自分で計画を立てて学習 |
| 留学中 | 留学先の語学学校でIELTS対策を実施 |
| 最初に使用した教材 | 中学3年生の英語問題集「ターゲット1400」からスタート |
苦手と感じたこと・工夫したこと
くらさんがもっとも苦手だった技能はリーディングでした。英文量が多く、時間配分が難しいと感じたそうです。
IELTS学習でとくに難しかった点として、以下の3つを挙げています。
- 時間配分が難しかった(特にリーディング・ライティング)
- 効率的な学習法がわからなかった
- スコアの上げ方がわからず、伸び悩みを感じた



伸び悩んだときは、「点数のために英語を勉強しているわけではない」と、何度も思い直しました
IELTSで得たことと変化
IELTSの勉強を通して、くらさんは「英語も日本語と同じように、コミュニケーションツールのひとつである」と感じるようになりました。
伸びたと感じる力として、
- 自己管理力
- 粘り強さ
- 表現力
- 国際的な視野
- チームワーク・他者理解
を挙げています。
カナダでの学び
くらさんはその後、カナダの「Memorial University of Newfoundland」に進学しています。英語で授業を受けるなかで、「英語で学ぶ」という意識がより強まったそうです。



IELTSは英語で考える練習になったと思います。自信や自己管理力も身につきました
これから受験する人へのメッセージ
英語は日本語と同じく、コミュニケーションツールです。やめたくなる瞬間が来たら、それは本気で挑戦している証拠だと思います。毎日少しずつでも続けていれば、きっと結果は出ます。
💡 まとめメモ
- 学習期間:4年間(独学+語学学校での学習)
- 得意技能:スピーキング
- 苦手技能:リーディング
- 克服法:「毎日少しずつ英語に触れる」
- IELTSで得た力:自己管理力・表現力・国際的視野
- 印象に残った言葉:「英語も日本語も、コミュニケーションツールのひとつ」
📍英語が得意でなくても、地道に続けることで世界につながる力が育ちます。くらさんの4年間の学びは、そんな“継続の価値”を実感させてくれるものでした。







地道に続けることで世界につながる力は育つ!