【きみっしょん】
- JAXA研究施設で行われる4泊5日の体験学習プログラム
- 高校生が宇宙ミッションを一から作り上げる
- 成果発表は、世界に向けた配信とJAXA研究者の前で
JAXA研究施設で宇宙の課題に取り組む5日間
「君が作る宇宙ミッション(通称:きみっしょん)」とは、高校生が数名のチームを組み、宇宙科学に関する研究課題に主体的に挑戦できる夏休みの体験学習プログラム。
同センターは、子どもの好奇心や冒険心を呼び覚ますきっかけとなる宇宙教育の実践を目指して、2005年より活動をスタート。学校で宇宙を素材とする教育を推進するための教員研修や授業連携支援、おもに小学生に向けた、宇宙教育に関する教材や指導案(宇宙で授業パッケージ)の提供などに取り組んでいます。
また、大人から子どもまで多様なターゲットを対象に、国内外で個性的な宇宙教育プログラムを実践。君が作る宇宙ミッションについては、2006年の第5回開催より主催団体として携わっています。
大学院生による手厚いサポートもあり
今回紹介する「きみっしょん」は、宇宙開発最前線のエッセンスを備えたJAXA施設にて、ホンモノの体験とチームとしての活動にフォーカスする宿泊型プログラム。
とくに同イベントでは、人から教わるのではなく、自らの発想をベースに課題に挑戦する参加者の姿勢を推奨。高校生は、宇宙ミッションをイチから作り上げる段階から取り組み、「自ら考え、自ら決定し、 自ら行動」しながら宇宙漬けの5日間を過ごします。
チームで議論を重ね、ミッションを具体的かつ論理的に組み立てる過程では、イベントを企画する大学院生の手厚いサポートを得ながら、高校生自ら納得いくまで文献リサーチなどを行い専門的知見も深めていきます。
4日目には集大成として、ミッションの成果を世界に向けた配信とともに、JAXA研究者の前で最終発表。5日間ながら、実際の宇宙研究者さながらの課題に取り組み、貴重な体験学習に浸ることができます。
専門家による最先端の講義や特別演習も
ミッション作成の合間では、専門家による最前線の話題を扱う特別講義、科学理論をベースにした体験型の特別演習、日本の宇宙開発を支える施設内の研究室見学など、好奇心を掻き立てるイベントが目白押しです。
きみっしょんの夏合宿が終了したあとも、発表ミッションの内容をブラッシュアップし、例年では日本天文学会ジュニアセッションおよびポスターセッションに参加するなど、さらなるステップアップの機会も期待できます。
宇宙に関する課題作文で選考
2021年度はリモート開催されたきみっしょんですが、第21回目となる2022年度は、従来どおり神奈川県JAXA相模原キャンパスにて4泊5日の宿泊型イベントとして実施予定。
参加対象は、高校生および高専生を含む高校生相当の年齢にある人で、定員は20名程度を募集。ただし、過去にきみっしょんへの参加経験がある人は対象とはなりません。
応募の際は、所定の申込フォームへの記入と、募集要項に記載された設問に対する課題作文を仕上げて提出。課題では、自身が関心を持つ宇宙関連トピックについてエピソードを交えた作文や、主要宇宙機関の探査ミッションのリサーチと分析などが問われています。
郵送またはメールによる提出を受け付けており、応募の締切日は2022年5月17日(水)必着です。また、参加希望者が定員を上回る場合は、各々が提出した課題作文(申込書の用紙Bに該当)をもとに選考が行われます。
参加費には、宿泊費および保険料が含まれていますが、会場までの交通費や滞在中の食費はすべて参加者負担です。
きみっしょんに関する問い合わせは、宇宙航空研究開発機構 宇宙教育センター 「君が作る宇宙ミッション」事務局まで連絡してください。
君が作る宇宙ミッション(きみっしょん)
運営:JAXA(宇宙航空研究開発機構)宇宙教育センター |
センター長:佐々木 薫 |
住所:神奈川県相模原市中央区由野台3-1-1 JAXA宇宙教育センター「君が作る宇宙ミッション」事務局 |
プログラム開始:2003年 |
開催時期:夏休み期間中(8月初旬頃) |
定員:20名程度 |
提供内容: 高校生を対象に、JAXAの研究施設で行われる宿泊型の体験学習プログラム |
第21回君が作る宇宙ミッション募集要項
実施日程 | 2022年8月1日(月)〜5日(金) |
募集締切 | 5月17日(水)必着 |
対象 | 高校生相当の年齢の人 |
選考プロセス | 応募多数の場合は課題作文により選考 |
参加費 | 金額の記載なし(交通費・食費は自己負担) |