試験時間や問題数も削減され、より受験しやすいテストになりました
2023年3月より日本からも受験可能となった、新SATをチェックしていきましょう!
Digital SAT | 2023年に刷新された「新SAT」とは?
パイロット版試験で約8割の受験者から好評価を得た「デジタル版SAT(Digital SAT)」が、2023年3月より日本からも受験可能な国際試験として正式導入されました。
単に媒体が紙からオンラインデバイスに切り替わるだけでなく、試験時間の短縮(約2時間)や問題数の削減、出題形式の変更など、受験生にとって少なからず影響を及ぼすアップデートが行われました。
Digital SAT | 変更点をチェックしよう
これまでと同じ点
変更点を紹介する前に、まず「旧SATと変わらない点」を整理していきましょう。
- SAT Suite of Assessmentsを構成する各種試験(SAT、PSAT/NMSQT、PSAT 10、PSAT 8/9)はそのまま継続
- 従来どおり1600点満点(Reading&WritingとMathの2セクションで各800点)
- デジタル版とはいえ、自宅受験ではなく学校や試験センターを会場として利用
変更される点
続いて、Digital SATからのおもな変更点です。
- ラップトップPCやタブレット端末を使用して受験
- 旧SATの試験時間3時間→2セクション合わせて2時間14分へ大幅短縮
- 問題文の長さが従来よりも短めに変更
- 旧SAT全体の設問数154問に対して、Digital SATではトータル98問に減少
- Mathセクション全体で電卓使用を許可
- 従来は数週間を要していたスコア結果が数日中に反映
このように、デジタル版に変更されたのに伴い、試験時間、設問数、問題文の長さなどのボリュームも抑えられています。
また、ひとつの問題文に対して何問も出題されることはなく、各パッセージにつき設問がひとつ対応するフォーマットを採用。
回答形式はほとんど選択式で、Mathセクションの一部のみ解答を直接書き込むよう求められるそうです。
8割の受験者が高評価
実際、2022年11月に実施されたDigital SATパイロット版の受験者からは、「これまでのSATより、試験中のストレスが軽減した」「問題文が短いので1問1問回答に集中しやすい」といった前向きな反応が相次いだそうです。
また、試験監督者にとっても紙のテスト用紙よりも管理しやすく、平日の試験実施などより柔軟なスケジュールに応じた運営も期待されています。
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Digital SAT | どのように受験するのか
Bluebookアプリをダウンロード
Digital SATはオンライン接続デバイスを使用する試験ですが、正確には各デバイスにインストールした「Bluebook」というテスト用アプリケーションを通じて受験します。
Bluebookアプリは、Windows10以降のノートPCやタブレット、MacノートPCやiPad、学校向けChromebookの環境下であれば動作します
必要となる事前準備
事前準備として、試験当日に使用するデバイスにBluebookをダウンロードしたら、本番の1~5日前にアプリの「quick exam setup」を実行し、自身のデバイス環境が適合しているかを確認。
その後、アドミッションチケットが発行されるので、すぐに提示できる状態で保存しておくと試験会場でのチェックインがスムーズです。
もし、デバイスバッテリーが約3時間持続しない場合は、充電ケーブルも忘れずに持参しましょう。
数学セクションで使用する電卓は、Bluebook内にも電卓機能が備わっているため別途持ち込む必要はありません。
Digital SAT | 申込方法について
Digital SATの受験申込は、試験を運営するCollege Board公式サイトより受け付けています。
日程を選ぶ
近い日程(2023年3月末日時点)では、5月6日(土)と6月3日(土)にデジタル版SATの実施が決まっており、5月受験分は4月21日(金)、6月受験分は5月19日(金)に登録が締め切られます。
会場を選ぶ
Digital SATの試験会場は、国名を選ぶことで一覧表示されます。
日本では、北海道(札幌)から沖縄まで約30の会場が設けられていますが、現状では東京と神奈川にとくに多く試験会場が分布しています。
Digital SAT | 受験料金は?
日本から受験する場合、Digital SATの登録料(受験料)60ドルに加え、米国外からの受験としてリージョナル手数料43ドルが必要。
リージョナル手数料は、デジタル移行に伴って地域を問わず単一料金に統一されました
受験登録した後にキャンセルする場合は、キャンセル料25ドル~35ドルを差し引いた金額が返金され、会場のみを変更する場合は変更手数料25ドルが追加発生します。
より受験しやすいテストに