フリー・ザ・チルドレン・ジャパン | 変化を起こす担い手の子ども
「フリー・ザ・チルドレン・ジャパン(FTCJ)」は、「子どもは助けられるだけの存在ではなく、変化を起こす担い手である」という理念の下、国内外の支援事業や啓蒙プログラムを実践しているNPO団体。
同団体設立のきっかけとなった「フリー・ザ・チルドレン」(現在は「WE」へ改名)の活動は、世界各地で絶えない劣悪な環境下の児童労働を問題視した、当時12才のクレイグ少年の呼びかけより始まりました。
- フィリピン、インド、ケニアなどで幅広い国際協力事業を展開
- 社会問題を「自分ゴト」として捉え行動を起こさせる啓蒙活動
- チェンジメーカーとしてのスキルやマインドセットを養うプログラムを提供
マザー・テレサの励ましも得ながら、信念を持って継続した活動は徐々に実を結び、現在では45ヵ国以上で370万人もの仲間が活動に参加するほどのグローバルなネットワークへと成長しました。
FTC創設者クレイグ・キールバーガーさんの動向は、「明日の世界的リーダー」として大手メディアからも注目を集め、過去3度のノーベル平和賞へのノミネート実績に加え、「世界の子ども賞」(World Children’s Prize)など多数の栄誉ある賞も贈られています。
1999年には、米国でのインターン中にFTCの活動理念に共鳴した中島早苗さんが、カナダ本部のサポートを得ながら、FTCのパートナー団体(日本支部)としてフリー・ザ・チルドレン・ジャパンを設立。2017年に東京都より認定NPO法人の認証を取得し、従来どおりFTC/WEと連携を取りつつも、運営面や財政面ではFTCJとして完全に独立して事業を展開しています。
フリー・ザ・チルドレン・ジャパン | FTCJが掲げるふたつのミッション
FTCJは、誰ひとり取り残されることなく、多様性を互いに認め合える社会を築くために、組織のミッションとして以下のような「Free」の実現を掲げます。
- ミッション1…国内外の貧困や差別から子どもをFree(自由)にする
- ミッション2…「子どもには世界を変えられない」という考えから子どもをFree(自由)にする
このように、貧困や差別に苦しむ子どもたちに向け、より実際的な支援を行う(ミッション1)のはもちろん、啓蒙活動などを通して「子どもでも変化を起こせる」「子どもだからできることがある」というアイデアへの転換を促していく(ミッション2)アプローチを大切にしています。
すなわち、あらゆる事業活動の根底には、「子ども自身が変化を起こす担い手である」というFTC/FTCJ共通の理念が息づいているのです。
フリー・ザ・チルドレン・ジャパン | 「支援」と「啓蒙」の2本柱で活動
FTCJの活動は、おおまかには支援プログラム「Free The Children Program」と啓蒙プログラム「WE Movement」という2本柱に分類できます。
支援プログラムとなる国際協力事業は、とくにフィリピン、インド、ケニア、エクアドルなどで展開しており、その支援方法は少額からの定額寄付や、文通による交流と自立支援、オンラインショッピングを通じた国際協力など幅広い選択肢を提供。
啓発プログラムでは、国内外の社会問題を把握するだけでなく「自分ゴト」として捉え、行動を起こせるチカラを育むことを重視しています。とくに体験型のアプローチからなるチェンジメーカープログラムでは、国内合宿や支援地域の訪問を通じて、若い年代からチェンジメーカーとして活躍しうるスキルやマインドセットを養います。
フリー・ザ・チルドレン・ジャパン | 定番人気の「テイク・アクション・キャンプ」
渡航を伴うプログラムなどは、コロナ禍も絡み次回開催の情報が出ていないケースも多いですが、国内イベントの「テイク・アクション・キャンプ」は、2022年度もオンライン形式のミニキャンプ(2022年5月4日、5日)として開催される予定。
このテイク・アクション・キャンプは、2000年の導入以来、長年好評を博している3日間程度の短期集中型キャンプ。
小5~高校生まで地域や年齢を超えた仲間が集い、ボランティアやディスカッションにより問題発見解決力や思考力を伸ばし、チェンジメーカーとしての意識が芽生える機会を提供します。
参加者には、スカラシップ(参加費免除制度)が用意されているのも魅力です。
フリー・ザ・チルドレン・ジャパン | 年に1度の「チェンジメーカー・フェス」
2020年よりスタートした「チェンジメーカー・フェス」は、「社会をよくしたい」という想いからソーシャルアクションを実践した若者が集結し、その活動内容や成果を報告したり、互いにエールを送り合ったりできるライブイベント。
25才以下の、社会問題の解決につながる何らかのアクションを起こした人なら誰でも参加できます。
このイベントは、FTCJパートナー団体の「WE」が、2007年より世界各国の都市で開催している「WE Day」にインスパイアされたもの。
2022年度はオンライン開催となりましたが、本元のWE Day同様、土屋アンナ氏(スペシャルアンバサダー)をはじめ多数の著名人や活動家を招き、スピーチやライブパフォーマンスで参加者に熱いエールが送られました。
また、全国のアクションを起こす仲間とバーチャル空間でつながり、アクションの大小や単独参加などの事情に関わらず、みんなが気楽に発言できるアットホームな雰囲気で交流を楽しめます。
国内外の支援活動や各種イベントの問い合わせは、FTCJ公式サイトの専用フォームやメールを利用してください。
テイク・アクション・オンライン・ミニキャンプ 募集要項
応募期間 | 2022年4月27日22時30分まで |
対象 | 小学5年生~高校3年生 |
最小催行人数 | 15名 |
参加費 | 1万7000円(税込)、 早割(4月18日締切)/1万6000円(税込) ※参加費免除制度あり |
認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン(FTCJ)
代表理事:中島早苗 |
所在地:東京都世田谷区南烏山6-6-5 3F |
設立年:1999年 |
活動内容:国内外の貧困・差別に直面する子供への支援事業及び社会問題解決への行動を促すための啓蒙活動 |
チェンジメーカー・フェス2022オンラインパーティー
応募期間 | 2022年3月13日まで |
対象 | SDGsに紐づく国内外の社会課題に対してアクションを起こした25才以下の若者(対象のアクション期間は2021年3月1日~2022年2月28日までのもの) |
定員 | 先着順100名 |
参加費 | 無料 |