アメリーさん 両親の仕事により、アメリカで生まれる。現在は、ニュージャージー州の中学生で、2022年9月に高校に進学予定。この夏は、日本へ帰り日本の中学に通う予定。アメリカと日本の日常生活を知っているので、アメリカの面白いところをみんなとわかち合いたいです
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アメリカの「コミュニティサービス」とは?
アメリカでは、リーダーシップを取ること、地域を助けることは、とても重要視されています。
多くのアメリカの大学では、入学試験の一部として高校生のときにどれくらいコミュニティサービスをしていたかを見るので、高校生に人気ですが、年齢に関係なくできるものです。
大学に志願する際に、コミュニティサービスでしたことを書く項目があったり、高校を卒業するために何時間かボランティアをすることが必須の高校もあります。
コミュニティサービスとは、自分たちが暮らす街や地域で、何かを手伝うこと。たとえば、ボランティア活動をしたり、公園のゴミ拾いに参加したりすることで、みんなで地域をよりよくしていこうという活動です。
多くの場合、自治体や公共機関がコミュニティーサービスを企画し、参加者を募集していますが、以下にコミュニティサービスの例をあげます。
- 子どもたちをチューターする
- 地域の公園でゴミ拾い
- 街の公園で木を植える
- 地域のアニマルシェルターの犬や猫へのおもちゃ作り
- 地域のホームレスシェルターのための昼食を作る など
STEMのおもしろさを伝えるMaker’s Day
私は、地域の図書館で実施された「New Jersey Makers Day」のボランティアをしました。
自分の街でできるボランティアをインターネットで探していたところ、図書館でのボランティアの募集を見つけました。
「New Jersey Makers Day」は、STEMと創ることの面白さを子どもたちに紹介することを目的に、地域の図書館で毎年3月に行われているプログラムです。
ほかの州では、あまり大きなメーカーズデイイベントはありませんが、ニュージャージー州ではMakers’s Dayがあります。
なお、世界中の人が参加する「Global Makers’s Day グローバル・メーカーデイ」は、10月12日。
グローバル・メーカズデイは、子どもたちにイノベーションの素晴らしさを伝える目的をもったボランティアの団体がオーガナイズした日です。
Makers Dayは1年に1回ですが、アメリカ中の学校では「メーカーズ・スペース」という、エンジニーリングとデザイン・シンキングを使ったクラフトやプロジェクトができる部屋などがあります。
STEMのおもしろさを伝えるMakers Day
ボランティアをするためには、まずはアプリケーション(申請)を出し、それに合格したらウェブサイトでイベントにサインアップすることができます。
ボランティアに合格した日に、私はさっそく、2022年3月25日〜27日に実施されるメーカーズデイのボランティアにサインアップしました。
プロジェクトは、図書館のふたつの部屋で行われ、当日の参加者は24人でした。
ひとつの部屋には4つのテーブルがあり、3つのアクティビティーキットが各テーブルに置いてありました。
ボランテイアは、各部屋に2名いて、みんな高校1年生か2年生でした。
メーカーズデイでは、新しい技術に親しめるように、3Dプリンターのプレゼンテーションも高校生がしていました。
- 9時…図書館に到着し、図書館スタッフから今日のイベントの説明を受ける。自分のネームタグを作り、スタッフに他のボランティアを紹介してもらう。子どもたちの創造性を、紙の家と「ブリッスルボット」と呼ばれる、歯ブラシの先(ブリッスル)をマグネットとワイヤーで動かせる”虫”を作る工作で高めるのが、今日のアクティビティの目的
- 9時30分…子どもたちが、親といっしょに部屋に入ってくる。みんなにあいさつをして、今日のアクティビティ、ブリッスルボットを紹介する
- 9時45分〜10時30分…ブリッスルボットの工作を手伝う
- 10時45分〜12時…家を紙、銅線ワイヤーと電気で”ライトアップ”するお家をつくる
- 12時〜12時30分… 椅子やテーブルの片づけ
終わったら、迷路でテストをしていました。子どもたちは、とても一生懸命にブリッスルボットに取り組んでいました
子どもたちから学んだ大切なこと
家の工作をしている幼稚園児をみて、私は驚きました。みんな、とてもクリエイティブな家を作り、私たちの助けが不要なほど上手にしていました。誰も、周りの子供の家をマネするのではなく、それぞれ素敵な家を作っていました。
子どもたちをみて、自分の考えを持って、自分の意見を大事にすることの大切さを学びました。
小さなころは、自分が世界の中心で、ステージの真んなかに立っているのが自分だと感じ、自分の感性を自然に出すことができました。成長するほど、自分が世界の中心じゃないことを学び、なかなか自分らしさを出せなくなるような気がします。
しかし、自由に自分らしさを楽しそうに出す子どもたちを見て、自分らしさを持ち続けることの大切さに気づきました。
次回は、近くの小学校で、低所得の子どもたちに、読書の楽しみを広めるため本のしおりを作るイベントでボランティアをしたいと思っています。
ボランティアは、年齢も関係なくできる素晴らしいことなので、私はこれからもボランティアの機会をさがしたいと思います。ボランティアとコミュニティサービスには、終わりがありません!
日本でも、もっと同世代の人たちがボランティア活動をしている姿を見たいです。