可能性を秘めた、女子の理系進学を支援
メルカリCEO・山田進太郎さんが2021年7月に設立した「山田進太郎D&I財団」(東京・港区)は、第1弾プロジェクトとして「STEM(理系)高校生女子奨学金2022」への応募を、2021年10月10日(日)まで受け付けています。
対象となるのは、2022年4月に高校に入学予定の女子中学生で採用予定は最大100名。戸籍上の女性以外で性自認のケースでも応募が認められています。いっぽうで、中学からの内部進学者については支給対象となりません。
支給金額は、国公立校への進学者が年額25万円、私立への進学者は年額で50万円で、2022年5月ごろに指定口座へ年額が振り込まれる予定。
支援期間は、最大で高校在学中の3年間、もしくは高専在学中の5年間ですが、継続的な審査も並行して実施されます。
SETM分野で活躍する女性を主要国並みに増やしたい
この奨学金制度では、理系分野に興味を抱く日本の女子学生が、将来ジェンダーギャップを超えてSTEM領域で活躍できる社会の実現を目指しています。
山田さんは、かねてより日本のSTEM関連領域で学ぶ学生の女性比率が、先進主要国のなかでも最低水準にあることを問題視。財団での活動を通じて、現状でのSTEM分野の女子学生比率18パーセントを、2035年までに主要国平均の28パーセントに改善できるよう目標を定め、中長期的に個人資産を投じて社会へ還元していくとしています。
通常の奨学金では、学生の成績や経済事情を基に入念な審査が行われるケースがほとんどですが、当奨学金制度では、抽選によって内定者を選抜する点がとても画期的であるといえます。
抽選選抜の理由については、「幅広く知ってもらい、現実的に考えた上で気軽に応募してもらうため」と説明していますが、より多様なバックグラウンドの学生に偏りなく奨学金が行き渡るよう、一部調整をかける可能性はあるようです。
奨学金希望者は、「山田進太郎D&I財団」公式サイトのエントリーフォームより応募を(その際、学校推薦などは不要)。
選考結果は10月下旬〜11月初旬ごろにメールで通知され、2022年3月31日までに給付決定のための必要書類を提出。
なお、8月22日(日)には、同財団の主催で、STEM分野で活躍するスプツニ子!さんら3名のゲストを招いたオンライン配信イベントが開催。理系に興味関心のある女子中学生なら誰でも参加可能で、理系に進学した理由やおすすめの理由などざっくばらんなトークを聴講することができますよ(申し込みはこちらから)!
【STEM(理系)高校生女子奨学金】
- 主催:山田進太郎D&I財団
- 対象:2022年4月に高校入学予定で、女性(性自認もしくは戸籍上の性別が女性である人) 、日本国内の高等学校理数科、令和3年度スーパーサイエンスハイスクール指定高校、または高等専門学校を受験し入学予定の人(中学校からの内部進学者を除く)
- 募集人数:最大100名程度
- 支給金額(返済不要):国公立進学者:25万円(年額)私立進学者:50万円(年額)
- 応募締切:2021年10月10日(日)
- 結果通知:10月下旬~11月初旬頃
【オンラインイベント:活躍中の先輩が語るSTEM(理系) の面白さ】
- 主催:山田進太郎D&I財団
- 日程:2021年8月22日(日) 17:00〜18:00
- 場所:オンライン
- 対象:理系に興味のある女子中学生
- 参加:無料
- 応募期間:指定なし