国際バカロレアでグローバル人材育成
「ユナイテッド・ワールド・カレッジ日本協会」は、 「2016年度UWC奨学生」22名を、2016年1月25日(月)まで募集しています。
「ユナイテッド・ワールド・カレッジ」(United World Colleges、UWC)は、世界各国から選抜・派遣された高校生を受け入れ、国際感覚豊かな人材を育成する民間教育機関。
UWCに派遣された生徒は約2年間、世界各国から集まった高校生とともに、「国際バカロレア」のカリキュラムにのっとり、各教科の履修と同時に国際理解教育やボランティア活動などを重視した教育を受けます。
奨学生には、授業料や食費、寮費などの全額~25パーセント程度を奨学金として支給(ただし往復の旅費や小遣い、事務費の一部などは負担)。
なお、今回募集している22名の奨学生には、「全学自己負担額枠」(3名)のほか、人柄、学業成績に優れかつ経済的理由から留学費用を支払うことが困難と思われる家庭(世帯年収400万円以下)の応募者を対象とした「日本協会特別支援奨学生枠」(2名)も含まれています。
応募資格について
応募資格は下記のとおり。
- 日本人または日本に永住権をもつ外国人等であること
- 4月に新学期が始まる学校に在籍している場合、2016年3月現在、高校もしくはこれに準ずる学校の第1学年に在籍していること
- 9月に新学期が始まる学校に在籍している場合、16年3月現在、国際バカロレア・ディプロマ課程の始まる前の学年に在籍していること
- 16年9月1日現在、原則満16歳以上であること
- 応募にあたり、在籍している高校等の学校長の推薦状を提出できること
なお、UWCへの応募はひとり1度限りで、個人がカレッジへ直接応募することは認められていません。
奨学金について
奨学金は、日本協会奨学金(日本の企業などが拠出した寄付金など)と各カレッジからの奨学金で構成されています。
全額〜25パーセント支給となっていますが、これは最大支給率であり、カレッジからの奨学金はすべて家庭の経済的負担能力に基づき必要な金額が提供されるしくみ。
正確な金額は、派遣が決定してから 「Parent/Guardian Financial Assets Information」の記載内容を各カレッジが審査のうえ決定するそうです。
また、奨学金は15年11月時点の為替レートに基づいて日本の口座に日本円で支給されるため、円安となった場合などは各家庭で為替差損分を補填する必要あり。2016年以降、学費などが値上げされる可能性もあります。
派遣先は合格者の希望が重視されますが、かならずしも希望通りにならないことがあるそうです。
1)100%枠
- カナダ(Pearson College UWC)…99,000カナダドル
- コスタリカ(UWC Costa Rica)…70,000USドル
- アルメニア(UWC Dilijan)70,000USドル
- ドイツ(UWC Robert Bosch College)…51,000ユーロ(東京出身者)
- 日本協会特別支援奨学生(派遣先は調整中)
- 日本協会特別支援奨学生(派遣先は調整中)
2)75%枠
- イタリア(UWC Adriatic)…43,000ユーロ
- カナダ(Pearson College UWC)…99,000カナダドル
- コスタリカ(UWC Costa Rica)70,000USドル
- インド(UWC Mahindra College)3,800,000ルピー
- アルメニア(UWC Dilijan)70,000USドル
3)50%枠
- アメリカ(UWC-USA)73,500USドル
- イギリス(UWC Atlantic College)…56,210ポンド
- イタリア(UWC Adriatic )43,000ユーロ
- 香港(Li Po Chun UWC)556,000香港ドル
- 中国(UWC Changshu China)…592,000元(※協議中)
(4)25%
- インド(UWC Mahindra College)…3,800,000ルピー
- イギリス(UWC Atlantic College)…56,210ポンド
- オランダ(UWC Maastricht)…53,000ユーロ
(5)全額自己負担枠
- イギリス(UWC Atlantic College)…56,210ポンド
- ノルウェー(UWC Red Cross Nordic)…444,000ノルウェークローネ
- オランダ(UWC Maastricht)…53,000ユーロ
応募方法や試験について
応募方法は、所属学校長の推薦を得たうえで必要書類を願書に添付し、協会に提出。
推薦にあたっての基準は、下記のような人物が適当とされています。
- 学業成績が優秀であり、英語による意志疎通能力が十分ある(英検2級程度以上の英語力を有する)人
- 健康な人
- 異なる環境においても困難に耐え、辛抱強く最後までやりとげることができる人
- 情緒が安定している人
- 学校生活や寮生活を通じて協調的態度を堅持できる人
応募書類は、公式サイトからダウンロードして、必要事項を記載のうえ提出。
- 願書(別紙様式/和文および英文)各1部
- 学校発行の成績証明書(和文および英文)各1部
- 受験生に関する調査票(別紙様式/和文または英文)1部
- 学校長の推薦書(別紙様式/和文)1部
- 追加提出書類(日本協会特別支援奨学生該当者のみ/和文)
第1次試験(英・国・数・小論文の筆記式)は、16年2月7日(日)に、東京「サンケイプラザ」(東京都千代田区大手町)、大阪「大阪科学技術センター」(大阪市西区)で実施。
試験内容は、英語は英検2級程度(ヒアリングテストなし)、国語は高校1年程度(古文、漢文は除く)、数学は高校1年程度(数学Iの範囲)、小論文は与えられたテーマについて論述する形式。
第1次試験合格者にはメールにて通知され、第2次試験へと進みます。
2次試験は、2月29日(月)に「経団連会館」で、日本語による面接、英語による面接、グループ・ディスカッション(日本語)を実施。
最終結果は、4月中に第2次試験受験者宛てにメール、学校長宛てに郵送にて通知されるそうです。
募集の詳細などについては、「ユナイテッド・ワールド・カレッジ日本協会」公式サイトで確認を。
【2016年度UWC奨学生募集】
- 主催:ユナイテッド・ワールド・カレッジ日本協会
- 派遣期間:2016年8月上旬~9月上旬から約2年間
- 募集人数:22名(100%枠/6名、75%枠/5名、50%枠/5名、25%枠/3名、全学自己負担枠/3名)
- 応募条件:16年3月現在、高校1年生であることなど
- 受験料:1万8000円(一次試験の際支払い)
- 試験日:第1次試験/16年2月7日(日)、2次試験/2月29日(月)
- 応募締切:16年1月25日(月)