ここで紹介しているプログラムは、ほぼ毎年受講生を募集しているよ!
応募対象学年や時期を確認し、早めの準備で参加のチャンスを逃さないでくださいね!
科学者の卵養成講座2024 | 全国の高校生が参加できる科学講座
「国立大学法人東北大学」(仙台市)は、先端講義や実験・体験を通じて世界で活躍できる科学者の卵を育てる「科学者の卵養成講座2024」に参加する高校生100名程度を、2024年5月10日(金)まで募集します。
主催者について
「科学者の卵養成講座」は、2009年度に東北大学が「国立研究開発法人科学技術振興機構」(JST)の補助を受ける形でスタート。
東北大学の多彩な研究教育資源を活用した高度な研究活動について学べるほか、科学の持つ力を理解し、国際的な視点と新しい価値観をもつことができる探究型教育を実施しています
参加対象
対象となるのは、数学・物理・化学・生物・地学などに興味のある高校1、2年生(高専生も応募可)。
これまでに参加した生徒は1500名以上。科学に意欲・関心のある高校生が高校の枠を越えて集まり、国際会議での発表や論文発表、各種科学賞へのチャレンジをサポートしています。
東北大学「科学者の卵養成講座」令和6年度 概要
主催 | 東北大学 |
日程 | 2024年6月29日(土)~2025年3月8日(土) |
開催形式 | 対面、オンライン(ハイブリッド形式) |
場所 | 東北大学工学部・工学研究科(宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉6-6-05) |
対象 | 高校1、2年生 |
募集人数 | 100名程度 |
参加 | 無料 ※大学までの交通費は規定に従い補助が出る |
申込締切 | 5月10日(金) |
科学者の卵養成講座 | 4つのコースを提供
科学者の卵養成講座は、土・日や学校の長期休暇に講義や実験を含めた学習を行います。
参加は無料。タブレットの貸し出しもあり
参加費は無料。受講に必要なタブレット等の機器も必要に応じて貸与されます。大学への往復交通費も所定の規定に従って補助されるようです。
長期にわたるプログラムでありながら、これほど経済的負担がかからず参加できるのは貴重といえます。
科学者の卵養成講座では、4つのコースでそれぞれに科学を見る眼を養う講義を実施します。それぞれのコースを詳しく見ていきましょう。
①研究基礎コース
全受講生が対象の特別講義では、東北大学の理系全学部から教授が講師として登場。
さまざな分野の最先端の研究に触れ、複合的な視点に立って考察、探求するための「科学の眼」を養うことができます。
講義終了後は、レポートを作成・提出し、自分の考えを短時間でまとめ、表現する力を身に付けます。
②研究発展コース
自己推薦による参加者のうち、「研究基礎コース」で優れた能力と高い研究意欲を示した受講生が対象となるコース。
理系学部の研究室に一定期間所属し、研究を行うことで研究への姿勢や取り組み方などを習得。大学の研究室で日々行われている研究をリアルに体験することができます。
③研究推進コース
学校推薦枠の生徒やトライアウト生を対象とし、より高い研究レベルへ到達できるよう支援を行うコース。
大学院生や大学生が「メンター」として、高校生の研究をサポート。受講生はメンターと連絡を取り合いながら、研究の進め方やまとめ方、発表の仕方などについてアドバイスがもらえます。
④研究重点コース(2年目実施)
前年度の研究発展コース・研究推進コースでとくに優れた能力と高い研究意欲を示した受講生が、次年度も引き続き研究を行うコース。
研究内容の充実を図り、英語で学会発表できるレベルを目標としています。
科学者の卵養成講座 | 日程と講義のスケジュール
現在予定されている年間スケジュールは、以下のとおり。
2024年度の年間スケジュール
- 6月29日(土)…開講式·講義·前年度報告会
- 7月20日(土)…講義
- 8月3日(土)…講義
- 9月1日(日)…学会共催の特別講義
- 9月14日(土)…サイエンスチャレンジ·講義
- 10月19日(土)…研究倫理教育·講義
- 11月9日(土)…講義
- 12月14日(土)…講義·キャリア教育
- 2月1日(土)…講義·学生との語らい
- 3月8日(土)…発表会
講義のスケジュール
講義のある日は、13時から以下のようなスケジュールで受講します。
- 13時~13時30分…講義準備・受講生交流
- 13時30分~14時30分…講義①
- 14時45分~15時45分…講義②
- 16時~16時30分…ミニ講義・英語サロン・サイエンスチャレンジなど(最近の科学問題や研究倫理についてのミニ討論会、留学生・大学院生との交流)
- 16時30分~17時…事務連絡など
講義は、土曜の午後に実施され、忙しい高校生でも比較的予定を組みやすいでしょう。
科学者の卵養成講座 | 応募の枠組みとプロセス
申し込みは、「自己推薦枠」と「学校推薦枠」の2種類があり、募集人数は合わせて100名程度。
その内訳は、自己推薦枠が80名程度、学校推薦枠は20名程度の採択を予定しています。
他大学のグローバルサイエンスキャンパスおよびそれに準じるプログラムと併願は可能ですが、最終的に受講するプログラムはひとつに絞る必要があります。
応募のプロセス(自己推薦枠&学校推薦枠)
自己推薦枠の場合、公式サイトから「自己推薦書」をダウンロードし、氏名等の情報や応募の動機、自己紹介、抱負、興味のある分野などを記入。
記入した自己推薦書を、公式サイトのフォームにアップロードして応募します(FAX・郵便も可能)。
締切は5月10日(金)で、選考結果は書面で2〜3週間後に通知されます。受講が決まった人は、改めて参加同意書を提出する必要があります。
学校推薦枠の場合は、単名~3名以内のグループで申し込みます(グループ数に上限なし)。
学校教員が作成する推薦書、自己推薦書、研究活動の内容と成果、今後の方針をまとめた書類(研究課題シート)などを郵送とFAXにより提出(Web応募なし)。
なお、自己推薦枠と学校推薦枠の両方に応募することも可能で、その際は学校推薦枠の手続き内、参加個人票の自己推薦枠への希望有無欄で「希望する」をチェックしてください。
特別聴講生枠も用意
2022年度は、自己推薦枠の受講生として選抜されなかった生徒の一部は、特別聴講生(交通費の補助なし)に選ばれ、研究基礎コースの特別講義に参加できるというパターンもあります。
1年間継続して、研究力・科学力・国際性を身に付ける機会は貴重な経験になりますね。