グローバル進路図鑑 #09|イギリスの伝統とタイの自然が融合するボーディング校:ラグビースクール・タイランド

ラグビースクール・タイランドって?
英国の名門・Rugby Schoolの姉妹校として2017年に開校した「Rugby School Thailand(RST)」は、バンコクから約2時間、広大な自然に囲まれたチョンブリーの地に位置しています。


英国式のカリキュラムに基づいた教育と、タイならではの豊かな自然環境を融合させた独自のアプローチが魅力です。
2歳から18歳までの子どもたちが通うことができ、ボーディング制度も充実。全校生徒のうち58%が海外からの留学生で、日本人生徒も少数ながら在籍しています。
校訓は「The Whole Person, The Whole Point(人間をまるごと育てる)」。学力のみならず、探究心・国際性・協働力など6つの資質を大切にする教育が行われています。
キャンパスは、首都バンコクから約70分、パタヤから約25分を要するChonburiの田舎地方に位置しています。
Rugby School Thailand(RST)
校長 | Bruce Grindlay |
開校年 | 2017年 |
所在地 | 7/2 Moo 2, Khao Mai Kaew, Bang Lamung Chonburi 20150 |
対象 | 2才~18才 |
生徒数 | 約1000名 |
年間授業料 (2023-2024) | 205万円~373万円 |
年間寮費 | 102万円~177万円 |
入学金 | THB200,000(約82万円) |
申し込み期限 | 入学希望時期の2ターム前 |
教育の特色:探究×英国式カリキュラム
Pre-Prep(2〜7歳)
未就学児からYear 2(小1〜小2)までを対象としたこのステージでは、子どもの好奇心や創造力を刺激する学びを重視。

Early Years(2〜5歳)は遊び中心のアプローチを取りつつ、音楽・スポーツ・外国語などの専門クラスも設置。
Year 1〜2では、サイエンスや地理なども取り入れた幅広い学びを提供しています。エコガーデンや屋外学習施設も充実しており、自然とふれあいながらチームワークや主体性を育てます。

Prep School(7〜13歳)
Year 3〜6では担任制を中心に、英語・算数・理科・Humanities(人文)を学習。

Year 7からは教科担任制に移行し、歴史・地理などがより専門的に学べるようになります。
言語・芸術・スポーツ・音楽・演劇・デザイン&テクノロジーなどはすべて専門教師が担当。探究型の学びが徐々に深まり、個々の得意分野を育てるステージです。



Senior School(13〜18歳)
Year 9では、IGCSEに向けた基礎力を養う準備期間。
Year 10〜11でIGCSE(10科目前後)を履修し、Year 12〜13ではA Level(3〜4科目)を選択して学びます。
選択可能な科目は21コースに及び、幅広い分野への進学が可能。言語は英語以外にも、タイ語・中国語・スペイン語・フランス語から選べます。希望者はEPQ(Extended Project Qualification)にも取り組めます。





寮生活と施設
10歳から入寮可能で、寮の形態は週3日・週5日・全日から選択可能。部屋やキッチンも整い、自立と家族のような絆を両立できる環境が魅力です。
また、ブラックボックスシアターやレコーディングルームを備えたPerforming Artsセンター、湖を活用したウォータースポーツ、屋根付きのスポーツアリーナなど、アクティビティ施設も充実。


進学実績と評価
2023年度、IGCSEではA*〜Aの取得率が42%、A Levelでは49%と、英国平均を上回る成果を収めています。
進学先には、ケンブリッジ大学、Imperial College London、Edinburgh大学、King’s College Londonなど、THEランキング上位の英国大学が並びます。タイやオーストラリア、カナダへの進学実績もあります。
ボーディングとスクールライフ
Year 6(10歳)から入寮可能で、3タイプのボーディング制度(Part/Weekly/Full)を用意。


寮は学年・性別ごとに分かれており、寮スタッフは非常に経験豊富。教職員の実子も同校に通うなど、家庭的で温かな雰囲気が特徴です。


食事や寮内の共用スペースも整っており、リビングやキッチン、バスルーム付きの個室も完備されています。




課外活動・フィールド体験
60を超える課外アクティビティを提供。
水泳やセーリングなどのウォータースポーツ、ロッククライミング、スキューバダイビング、演劇、音楽、社会貢献活動など、体験を通じた学びが充実しています。



毎週土曜は、SEP(Saturday Enrichment Program)として、アカデミックサポートやアクティブな体験型学習の機会を提供。年数回の校外学習旅行では、タイ各地の文化や自然に触れることも可能です。
入試・学費・奨学金
入学には、年齢や学年に応じた面談や試験、書類選考が行われます。英語サポート(EAL)は5段階あり、入学時点で英語力が不十分な場合でも柔軟に対応。
- 学費:年間123万円〜373万円(学年により異なる)
- 寮費:年間102万円〜177万円(週の滞在日数により異なる)
- 奨学金:Year 7〜12の対象生に向け、学業・芸術・スポーツなどの分野で最大20%の授業料・寮費免除が適用されるスカラシップ制度あり
出願は通年受付中ですが、学期スタート前の2ターム前までに出願するのが理想的です。なお、IGCSE・A Levelプログラムが進行中のYear 11とYear 13への編入は不可。
ラグビースクール・タイランドが海外進学ラボ視点で注目の理由
- 探究・思考を重視する英国式教育が、アジアで体験できる
- 英語力のハードルが比較的低く、入学後に段階的なサポートあり
- タイという立地により、学費・寮費が欧米に比べてリーズナブル
- 少人数制かつボーディング環境が整っており、自立と成長を後押し

英国の伝統と、アジアならではの安心感。その両方を求めるご家庭にとって、RSTはまさに理想的な選択肢です
グローバルエデュでは、海外ボーディングスクールへの編入サポートを行っています。



必要となる英語力強化プログラムもご案内しています。お気軽にご相談ください