UWC奨学生│世界のUWC校で高校での2年間を学ぶ
「公益社団法人 ユナイテッド・ワールド・カレッジ日本協会」(東京・千代田区)は、高校1年生を対象に、世界各地のUWCにて、2年間にわたって国際バカロレアDPに沿った教育を受けられる「UWC奨学生」の選考を、2025年12月14日(一次)と、2026年2月16日(二次)にかけて行います。
ユナイテッド・ワールド・カレッジ日本協会(UWC日本協会)は、UWCの日本における国内委員会。UWCでの修学を希望する生徒から奨学生を選抜し、世界各地のカレッジに派遣。

派遣された奨学生に対して、授業料・食費・寮費などの全額または一部を奨学金として支給しています
応募資格について
- 日本国籍保有者または日本に永住権をもつ外国人などであること
- 2026年8月1日時点で、原則、満16才以上となること
- 4月に新学期が始まる学校に在籍している場合、2025年(派遣前年)9月時点で、高校もしくはこれに準ずる学校の第1学年に在籍しており、かつ一次選考受験時に同じ学年に在籍していること
- 8、9 月に新学期が始まる学校に在籍している場合、2025年9月時点で、国際バカロレア・ディプロマ課程の始まる前の学年(G10)に在籍しており、かつ一次選考受験時に同じ学年に在籍していること
- 国内国際バカロレア認定校の場合は、2025年12月31日時点で在籍する学年において、ディプロマ課程を開始していないこと(2026年1月1日以降の開始は問題ない)
- 応募にあたり、在籍している学校長から受験承諾をもらい、書面提出できること
- 応募にあたり、英語検定試験の成績証明書の写しが提出できること
- UWC日本協会の選考に過去受験歴がないこと
- 2026年度入学を対象とするUWC他方式選考に応募歴や応募予定がないこと
- 英検:①英検2級以上の合格証明書および英検CSEスコア、②英検2級の英検CSEスコアが1950以上の個人成績表(合否は問わない)※成績証明書は2023年以降のもの
- GTEC:(スコアが960以上のオフィシャルスコア証明書)
- TOEFL iBT(Home Editionも可):42点以上のスコアレポート
- IELTS:スコア4.0以上のテストレポートフォーム
UWC奨学生2026 募集概要
| 主催 | 公益社団法人 ユナイテッド・ワールド・カレッジ日本協会 |
| 派遣期間 | 2026年8月頃~2028年5月頃(約2年間、派遣期間時期はカレッジにより異なる) |
| 選考日 | 一次選考/2025年12月14日(日)13時45分〜16時、二次選考/2026年2月16日(月) |
| 募集人数 | 17名 |
| 応募資格 | 日本国籍保有者または日本に永住権をもつ外国人等、2025年9月時点で高校1年生の人 |
| 受験料 | 2万円(振込期限:11月4日~12月3日) |
| 応募締切 | 11月4日(火)~12月5日(金)※応募書類は11月7日(金)~12月5日(金) |
UWC奨学生│奨学金制度の詳細
UWC日本協会では、2種類の派遣枠を設けており、それぞれ異なる奨学金が支給されます。
特別枠(日本協会特別支援奨学金)
経済的理由から費用の支払いが困難な家庭の生徒を対象とした奨学金制度です。
対象要件
- 世帯収入:年500万円以下(税引き前)
- 資産要件:本人と保護者2名の資産額合計が2000万円未満(保護者1名の場合は1250万円未満)※資産額は現金、預貯金、投資信託、有価証券等の合計。不動産や保険は含まない
派遣先と人数
- カナダ校(Pearson College UWC):1名
- インド校(UWC Mahindra College):1名
奨学金支給内容
- 授業料・寮費:全額
- 往復旅費:自宅~カレッジ間1回分(2年間で)
- その他経費:上限あり
- 事務費一部負担金:30万円(2年間)
実質的な自己負担はほぼゼロとなります。
その他
- 受験料(2万円)も免除
- 派遣期間中は毎年、保護者の収入証明書の提出が必要
- 支援者との交流や定期的な報告書提出が義務付けられる
一般枠
派遣枠と人数
2026年度は15名の一般枠があり、派遣先カレッジによって費用負担が大きく異なります。
奨学金の種類
- 日本協会奨学金:派遣枠ごとに決められた固定額を支給
- カレッジ奨学金:各家庭の経済状況を審査し、支給額を決定
自己負担額の目安(年額)
カレッジ奨学金が最大支給された場合の例:
| 派遣先 | 性別指定 | 自己負担額(年額) |
|---|---|---|
| ノルウェー | なし | 0円 |
| 日本(ISAK) | なし | 0円 |
| タンザニア | 男子のみ | 0円 |
| ドイツ | 男子のみ | 0円 |
| インド | なし | 約80万円 |
| 香港 | なし | 約80万円 |
| タイ① | なし | 約80万円 |
| オランダ① | なし | 約270万円 |
| 中国 | なし | 約280万円 |
| イタリア① | なし | 約290万円 |
| オランダ② | 男子のみ | 約402万円 |
| アメリカ | 男子のみ | 約435万円 |
| イタリア② | なし | 約470万円 |
| オランダ③ | なし | 約485万円 |
| タイ② | なし | 約706万円 |
※カレッジ奨学金は家計状況により減額または不支給となる場合があります
※為替変動により負担額が変動する可能性があります
その他の経費(全派遣生共通)
特別枠以外の派遣生は、授業料・寮費とは別に以下の費用が必要です。
2年間で約120万円
- 入学前:渡航費、ビザ取得費用、予防接種費用、保険料等
- 在学中:学用品費、校外学習費用、小遣い、休暇中の旅費・生活費、大学受験費用等
事務費の一部負担金
- 2年間で30万円(特別枠は免除)
応募までのステップ
受験料振込日は応募登録フォーム入力時に必要になります


UWC奨学生│選考スケジュール
奨学生を選考するプロセスは、一次選考と二次選考の2回の選考により決定します。
一次選考(2025年12月14日)
一次選考は、2025年12月14日(日)13時45分〜16時に関東地区会場と関西地区会場にて行われる予定。
内容は、学力試験(国語・数学の2科目の筆記試験)が行われます。
- 国語は、選択および記述式で、公立高校1年程度の学習範囲(古文・漢文を除く)から文章読解と国語知識(漢字の書き取りや読み)を問う
- 数学は記述式で、公立高校1年2学期にまでに履修する数Ⅰ分野(「データの分析」を除く)および中学校課程の分野
二次選考(2026年2月16日)
一次選考合格者が対象となる二次選考は、2026年2月16日(月)に東京・経団連会館(千代田区)にて行われる予定。
日本語面接に加え、英語面接、グループディスカッション(日本語)が行われます。
なお、英語面接で問われる英語力は英検2級程度で、流暢とまではいかなくても英会話がある程度できることが望ましいとのこと。
また、グループ・ディスカッションでは、一次選考合格者が6~8人程度のグループに分かれて、提示された議題について日本語で討議します。
異なる環境や困難な状況下でも頑張り抜く強い精神力、他者や社会に対して関心を持ち、自分の意見を誠実に表現できるか等を重視しています
UWC奨学生│Q&A
下記の質問・回答は、UWC日本協会が公開している内容から抜粋しています。
- 現在、海外の高校に交換留学中ですが、本選考は受験可能?
-
応募資格を満たしていれば受験可能ですが、日本に一時帰国して受験することが要件となります。
- 学校長からの受験承諾書は必須ですか?
-
受験承諾書の提出は必須です。在籍校からは、受験承諾書以外にも成績証明書や学校長の推薦書の提出が必要となります。
- インターナショナルスクールに通っていますが、英語のみで筆記試験を受けることはできる?
-
日本協会の選考では、数学や国語、日本語面接など日本で初等中等教育を受けていることを想定しており、一次・二次選考ともに英語のみで受けることはできません
- 授業はどの程度のレベルですか?
-
科目によっても異なりますが、一般に主要教科は大学教養課程、補助教科は高校と同程度以上となっており、作文・実技・実験・レポートなどに重点が置かれます
- 履修科目はいつ決定するのですか?
-
留学前に資料の送付を受けて検討したうえで、留学直後に指導教員と相談し、原則的には9月中に決めます。
国内、海外大学共に、IBの特定科目やレベルの履修を受験の必須要件とする学部があるので(医学部をはじめとする理系学部、経済学部など)、すでに検討している大学や学部がある場合は、指定要件を各大学のHPや教務課などに事前に確認しておくこと
- 卒業生のIB DPのスコアはどのくらいですか?
-
日本からの派遣生の9割以上はIB DPを取得しています。
スコアは、カレッジや実施年によって異なりますが、おおよそ 30点台前半〜中ごろといったところです - 卒業後の主な進路は?
-
日本、アメリカ、ヨーロッパの大学に進む卒業生が多くいます
- どんな学生寮に滞在することになりますか?
-
基本的には男女別の階ないし建物にわかれており、異なる国籍・人種の生徒が2人~5人割り当てられます(LGBTQ+対応などにおける変更あり)。学校には、食堂、講堂、図書室、特別教室などの設備があります
- 夏休みの過ごし方は?
-
夏休みの期間は2~3ヵ月となっており、大半の生徒は帰国しますが、留学先国で旅をする生徒や、友人の出身国を訪問する生徒もいます。各校とも基本的に生徒が寮に滞在することは認めていないものの、滞在費を支払う等の条件付きで寮に残れるケースもあります






