ここで紹介しているプログラムは、ほぼ毎年受講生を募集しているよ!
応募対象学年や時期を確認し、早めの準備で参加のチャンスを逃さないでくださいね!
高校生UTokyoGSC-Next | 革新的な科学技術人材を育成
「東京大学」(東京・目黒区)は、全国の高校1〜2年生を対象とした無料STEAMプログラム「UTokyoGSC-Next「成長コース」(旧東京大学グローバルサイエンスキャンパス)の第6期生60名程度を、2024年5月31日(金)まで募集しています。
この記事では、全国の高校1、2年生(中等教育学校4~5年生、高等専門学校1~2年生含む)を対象とする第二段階「成長コース」と第三段階「発展コース」を紹介しています。
参加は全国から可能ですが、毎月2回程度、おもに土曜日に開催される東京大学で行う講座に受講できる人が対象です。
過去のUTokyoGSC受講者は再応募できず、他機関のグローバルサイエンスキャンパス(GSC)および次世代科学技術チャレンジプログラム(STELLA)に重複合格した場合は、1機関に絞って参加する必要があります。
受講は無料。大学までの交通費は基本的に受講生の自己負担ですが、遠方の場合は、一部補助も検討されています。
高校生UTokyoGSC-Next 2024
主催 | 東京大学 |
期間 | 第2段階/2024年7月~11月、第3段階/2025年2月~2026年1月 |
場所 | 「東京大学」生産技術研究所ほか |
対象 | 全国の高校1、2年生(高専、中等教育学校含む) |
募集人数 | 第2段階「成長コース」/60名程度、第3段階「発展コース」/20名程度(第2段階受講生から選抜) |
参加費 | 無料 |
応募締切 | 5月31日(金)正午 |
高校生UTokyoGSC-Next | 2段階でより高度な内容を学ぶ
このUTokyoGSCは、グローバルな視点に立って、未来社会をデザインできる革新的な科学技術人材を育成するプログラムで、高校年代の参加者は第2段階と、さらなる選抜を経て第3段階に参加。
5つの能力の向上を目指す
プログラムを通して、5つの能力
- 知識俯瞰能力(知識を俯瞰する力)
- 情報分析能力(情報を分析できる力)
- 課題発見・解決能力(課題を見つけ解決する力)
- 研究検証能力(次の課題を抽出する力)
- コミュニケーション能力(成果を形にする力)
の向上を目指します。
【第2段階】基礎学習〜最先端の理工系を学ぶ
7月~11月に行われる「成長コース(創造性を成長させる)」では、基礎的な学習から始まり、最先端の理工系に関連するさまざまな分野の知識を習得していきます。
また、研究論文の構造や調べ方を英語で学ぶほか、STEAM型ワークショップを通して、知識を融合して新しいものを創造していく過程を体験することもできます。
内容は以下のとおり。
第2段階ガイダンス・交流会【共通講座】
- 第一段階ガイダンス・交流会【共通講座】(研究活動に必要な統計、微分積分、線形代数)
- 基礎の学習【共通講座】(東大研究者によるオムニバス形式講義:学際的な研究の最前線を知り、社会的課題を考察)
- 科学英語
- STEAM(教科・科目横断)型学習【選択講座】(個人ワーク、グループディスカッションによる学習)
- STEAM型価値創造ワークショップ【共通講座】
- 成果発表会【共通講座】
- 研究提案書の作成【共通講座】(第3段階で自ら研究したいテーマについて)
【第3段階】東大の研究室でSTEM型課題研究を行う
第2段階の優秀者は、中間選考や2次選抜を経て「発展コース(創造性を開花させる)」に進むことができます。
翌年2月からスタートする第三段階では、東京大学の研究室に所属してSTEAM型の課題研究を行います。
高校生の興味関心に応じて設定した「課題」を実験やフィールドワーク等によって、自ら解決。
さらに、研究の進捗状況により、国際会議での発表や論文発表に挑戦する機会もあります。
研究活動に加え、「研究の手引き」や「研究倫理」に関するセミナー、連携企業へのサイトビジットなどが予定されています。
こうした約10ヵ月の研究活動を通じて、特に課題発見・解決能力、研究検証能力、コミュニケーション能力を大幅に向上することができるでしょう。
第3段階の内容は、以下の通り。
- 受講生ガイダンス・研究に先立った講義【共通講座】
- 論文作成・英語プレゼンテーションのための基礎講座【共通講座】
- 連携企業へのサイトビジット【選択講座】(訪問実績:JX金属株式会社、キャタピラージャパン合同会社、株式会社関水金属ほか)
- 論文・文献の読解、研究に関する安全指導【研究活動】
- 研究室における実験・フィールドワークなど【研究活動】
- ポートフォリオの作成【研究活動】
- 研究レポートの作成【研究活動】
- 研究発表会【研究活動】
- 国際会議や論文での成果発表
高校生UTokyoGSC-Next | 講座スケジュールをチェック
6期生(2024年度)のスケジュールは、以下のとおり。詳しい内容は、受講決定者に通知されるそうです。
- 4月1日(月)…受講生募集開始
- 5月31日(金)…受講生募集締切
- 7月10日(水)…選考結果通知
- 7月25日(火)…第二段階ガイダンス/STEAM(教科・科目横断)型学習1
- 7月29日(月)…基礎の学習(数学)1・2
- 8月23日(金)…基礎の学習(数学)3
- 8月26日(月)…STEAM(教科・科目横断)型学習2
- 9月7日(土)…科学英語講義
- 9月12日(木)…研究計画書提出
- 10月15日(火)…中間選考結果通知
- 11月2日(土)…STEAM型価値創造ワークショップ
- 11月23日(土)…第二段階・第三段階合同成果発表会
- 11月28日(木)…研究提案書提出(第二段階終了)
- 2025年1月…補強段階ワークショップ(共通の科学テーマを探究するグループ協調学習)
第3段階(発展コース)
- 2025年1月~2月…書類選考及び面接選考
- 2月…研究室マッチング
- 3月11日(土)…第三段階ガイダンス
- 3月~12月…研究活動、サイトビジット、発表会など(活動日程は、所属する研究室や研究内容によって異なる)
- 2026年1月…最終レポート提出(第3段階終了)
高校生UTokyoGSC-Next | 応募方法について
応募は応募フォームから行いますが、入力には事前に準備が必要です。
受講希望者は、公式サイトから応募書類をダウンロードし、個人情報の記入のほか、自己推薦文(A4、1枚)と、レポート課題「興味のある科学技術分野における疑問点やその解決方法」(A4、最大3枚)について自分の考えをまとめます。
自己推薦文では、応募の動機、本プログラムで学び研究したい内容や抱負、自己の長所や他者との違い、アピールポイントなどの記述が必要。
上記の応募書類は、応募フォーム内に記載されたDropboxから提出し、さらに応募フォームにも必要事項を記入して送信してください。
6月時点の選考では、60名程度が第二段階の受講生として選ばれます。また、第2段階を受講して優秀者に選ばれた場合は、第3段階への継続参加が前提となります。
研究したい分野がある高校生や、一足早く理系大学生の日々を体験したい人はぜひ挑戦してみては。
詳細は「UTokyoGSC-Next(旧東京大学グローバルサイエンスキャンパス)」公式サイトから確認を。