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アメリカサマースクール2023 │ 米国トップ大学が主催する高校生向けサマースクール7選

エデュオくん

2023年は、アメリカの大学ではどんなサマープログラムが実施されるの?

Globaleduコンサルタン

2023年夏はオンキャンパス(対面式)のほか、引き続きオンラインコースも開講する大学が多く、多様な選択があります

アメリカの大学ではさまざまなサマースクールを提供していますが、今回は米国トップ6大学が実施しているサマープログラムを比較していきます。

こちらにて、アメリカの大学が主催する「高校生サマースクールQ&A」もまとめているので参考にしてくださいね

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アメリカ高校生サマースクール2023│7つの大学の特徴や立地は?

今回紹介するのは、下記の6つの大学のサマースクールです。

「ハーバード大学」「ブラウン大学」「コーネル大学」は、「アイビーリーグ」(全8校)に名を連ねる伝統校。

アイビーリーグ各校は、コーネル大学こそやや内陸寄りですが、いずれもアメリカ北東の沿岸部付近に位置しており、伝統的な雰囲気に包まれた落ち着いたキャンパス内は、寮で快適に過ごしながら学業に専念するには最適な環境です

ボストン郊外の「タフツ大学」は、アイビーリーグの次点とみなされがちですが、質の高いリベラルアーツ教育でも知られ、「研究」と「教育」を両立する名門私立大学として独自の存在感を示しています。

アメリカ西海岸エリア、広大な敷地面積を有する「UCバークレー」は、アイビーリーグにも引けを取らず、州立大学のなかでは最難関と評される名門校です。

有名アスリートを多く輩出する文武両道の一面もあり、サンフランシスコ都心部へのアクセスにも恵まれています。

「ニューヨーク大学」は、世界屈指の大都市、マンハッタン中心部に位置する都市型の名門私立大学です。

キャンパス周辺は数多くの観光名所に囲まれ、他の大学ではなかなか得られない環境下で日々の学習に取り組むことができます。

ジョンズホプキンス大学は、アイビーリーグにこそ名を連ねませんが、医学研究分野において米国随一の実績を誇る名門私立大学です。

THE世界大学ランキングでは、毎年10~15位の上位ランクに定着するほどグローバルスケールで高評価を確立しています。

留意事項として、サマースクール運営はジョンズホプキンス大学関連の非営利教育団体CTY(The Johns Hopkins Center for Talented for Youth)が担っており、オンキャンパスプログラムは、ジョンズホプキンス大学以外に、ペンシルバニアやカリフォルニアなど5カ所の大学キャンパスも候補地となります。

アメリカ高校生サマースクール2023│対象となる学年は?

プレカレッジプログラムへの応募は、基本的には高校生の全学年が対象です。ただし、選択するコース(講義内容)によって、高2~高3のみ受講可能など制限が設けられている場合があります。

なお、ブラウン大学のサマープログラムは14才から参加が可能です。

また、ニューヨーク大学のプレカレッジは、高校1年生および高校2年生が応募可能。UCバークレーの「滞在型」プログラムの場合は、16~17才の高校生が対象です(オンラインは18才も可)。

CTYは、G2~G12(小2~高3相当)まで幅広く参加を受け入れていますが、滞在型のみG5以上が対象に定められています。

正確には、授業ごとに対象学年が設定されているので、事前にコースカタログを確認のうえ申し込むようにしましょう。

アメリカ高校生サマースクール2023│大学の単位は取得できる?

米国大学の高校生対象サマースクールでは、大学での単位が取得できるプログラムもあります。

各大学でも、単位取得あり・単位取得なしの両プログラムを用意するなど、参加者はそれぞれのニーズに合わせてさまざまなコースを選択できます。

CTYのオンキャンパスプログラムは単位取得には対応しないと表明しています(ただし、参加者の在籍校が独自に基準を設ける場合はその限りではありません)。

CTYのオンラインプログラムの各コース詳細に、「Earning School Credit」の表記があれば単位取得のための手続きが可能です。

単位が取得できるプログラム

  • コーネル大学
  • UCバークレー(一部ノンクレジットコースあり)
  • ニューヨーク大学(一部ノンクレジットコースあり)

単位取得ありと単位取得なしのプログラムを併設

  • ハーバード大学
  • タフツ大学

単位取得を伴わないプログラム

  • ブラウン大学

アメリカ高校生サマースクール2023 │ 応募期間はいつ?

大学や受講形式により申込期日が異なるほか、日本を含め海外からの参加者の場合、申込み締切が早期に設定されるケースがあるので要注意。

また、クラスごとに定員があるケースが多いので、興味のある講義を確実に履修するには早めの手続きがおすすめです。

応募締切スケジュール(すべて米国時間)

  • 3月14日(火)…UCバークレーSummer Residential Track(寮滞在型)
  • 3月17日(金)…ニューヨーク大学(米国外の学生)
  • 4月7日(金)正午…ハーバード大学SSP Residential(単位取得対象の寮滞在型)
  • 4月26日(水)正午…ハーバード大学Pre-College Program(単位取得なしの寮滞在型)、SSP Online(単位取得対象のオンライン型)
  • 5月1日(月)…タフツ大学
  • 5月7日(日)…コーネル大学3週間セッション①
  • 5月12日(金)…ブラウン大学
  • 5月19日(金)…CTYオンキャンパスプログラム(各コースの定員に応じて順次締切)
  • 5月29日(月)…コーネル大学6週間セッション/3週間セッション②
  • 6月5日(月)…UCバークレーSummer Virtual Track(オンライン型)
  • 6月18日(日)…コーネル大学3週間セッション③
  • いつでも申込可能…CTYオンラインプログラム(Individually Pacedフォーマットの場合) オンラインプログラムは3ヵ月~6ヵ月を要するコースが大部分のため、日本からの参加はIndividually Pacedフォーマットがおすすめ

アメリカ高校生サマースクール2023│日本から参加しやすいプログラムは?

米国の夏休みは一般的に6月~8月と長期にわたるため、6月早々にスタートするサマープログラムも少なくありません。

そこで、日本の学校の夏休みシーズン(7月中旬~8月)に参加しやすい選択肢を大学ごとにピックアップしていきます。

ブラウン大学

  • Summer@Brown(オンキャンパス)1週間…7月23日(日)~28日(金)
  • Summer@Brown(オンライン) 2週間…7月17日(月)~28日(金)
  • コースカタログで「Online – Asynchronous(非同期)」を選んで受講

コーネル大学

  • 3週間セッション③…7月10日(月)~28日(金)
  • コースカタログで受講形式「Asynchronous distance learning」を選んで受講

ハーバード大学

  • Pre-College Program(ノンクレジット・寮滞在型)セッション③…7月23日(日)~8月4日(金)

UCバークレー

  • Summer Virtual TrackセッションE…7月24日(月)~8月11日(金)
  • コースカタログで「Asynchronous」を選んで受講

タフツ大学

  • Tufts Summer Accelerator Session 2(ノンクレジット)…7月23日(日)~8月4日(月)
  • Climate Resilience Institute(寮滞在のみ)…7月23日(日)~8月4日(月)
  • Marketing Essentials(ノンクレジット・寮滞在のみ)…7月23日(日)~8月4日(月)
  • Leadership for Social Change(オンラインのみ)…7月30日(日)~8月11日(金)
  • Courses at Tufts for High Schoolersのカタログで「Online」から「Anytime」を選んで受講

ニューヨーク大学

  • コースカタログで「Online」から「Meets asynchronously」を選んで受講

CTY

  • University of California Santa Cruzでのセッション…7月23日(日)~8月11日(金) ※ジョンズホプキンス大学キャンパスとは一切関わらない点に注意

アメリカ高校生サマースクール2023│必要となる英語力は?

プレカレッジプログラムに応募する際には、成績表や推薦文、ショートエッセイなどの提出が求められますが、英語ネイティブ以外の地域から参加するには英語能力試験の結果が必要です。

大学によってスコアのボーダーラインを定めている場合と、参加者の大まかな得点範囲を参考までに提示している場合があります。

ブラウン大学

ブラウン大学では、活用シーンの多いTOEFLやIELTSは対象外とされ、「Duolingo English Test」か「InitialView」のいずれかの提出が求められます。

具体的なスコアには言及されていませんが、はっきり理路整然と話し、アカデミックな長文を理解し、複雑な話題に関するリスニングにも対応できることなどが期待されています。

【ブラウン大学】14才から参加できる寮滞在300コース&オンライン80コース

コーネル大学

コーネル大学は、プレカレッジ参加に必要な各英語試験の得点を明記しています。

  • TOEFL iBT…100以上
  • IELTS Academic…7.5以上
  • Duolingo English Test…120以上

【コーネル大学】100超コースから選んで単位を取得するオンラインコース

ハーバード大学

ハーバード大学では、明確なボーダーラインは設けていませんが、どの程度の得点が好ましいかの目安を明記しています。

【ハーバード大学】単位取得可能な7週間、単位取得を伴わない2週間コース

Pre-College Program(ノンクレジット)

  • TOEFL iBT…103以上
  • IELTS…7.5以上

SSP(単位取得)

  • TOEFL iBT…99以上
  • IELTS…7.0以上

UCバークレー

UCバークレーでは、各英語試験スコアの最低ラインを公開しています。

  • TOEFL iBT…80以上
  • IELTS…6.5以上
  • Duolingo English Test…105以上

【UCバークレー】ESLコースも用意…6〜8週間じっくり学ぶ寮滞在 or オンライン

タフツ大学

タフツ大学も非ネイティブの生徒の応募に対し、最低得点基準を定めています。

  • TOEFL iBT…90以上
  • IELTS…6.5以上
  • Duolingo English Test…110以上

【タフツ大学】1〜6週間から選べる豊富な選択肢が魅力…寮滞在 or オンライン

ニューヨーク大学

ニューヨーク大学では、一律のボーダーラインを定めていませんが、各試験の推奨スコアを記載しています。

  • TOEFL iBT…100以上
  • IELTS…7.5以上
  • Duolingo English Test…125以上

【ニューヨーク大学】100超コースから6週間で最大8単位が取得可能

CTY

CTYのプログラムに参加するには、各学年に応じたテストスコアの基準を満たすことが必要です。コース内容によって、CTY-Level(標準レベル)Advanced CTY-Level(上級レベル)のいずれかが定められています。

ここでは、受験時学年G9(中3)以上に求められる最低スコア一覧を紹介します。

<理数系の科目に申し込む場合(1月~6月中の取得スコア)>

スクロールできます
テスト受験時の学年CTY-LevelAdvanced CTY-Level
SCAT QuantitativeSAT Suite MathACT MathSCAT QuantitativeSAT Suite MathACT Math
G9以上4905402350564028

<人文・ライティング系の科目に申し込む場合(1月~6月中の取得スコア)>

スクロールできます
テスト受験時の学年CTY-LevelAdvanced CTY-Level
SCAT VerbalSAT Suite ERWACT ReadingSCAT VerbalSAT Suite ERWACT Reading
G9以上4655402148064027

このように、6つの大学が求める英語力を確認しましたが、あくまで英語試験のスコアという観点に絞ると、プレカレッジ参加の難易度は以下にように判断できるのではないでしょうか。

入りやすい順

  • CTY-Level
  • UCバークレー/タフツ大学
  • ニューヨーク大学/ Advanced CTY-Level
  • ハーバード大学
  • コーネル大学

ここでは、ノンクレジットのブラウン大学のみ、具体的な得点が明示されず、難易度を推し量る情報が不足しています。

ただし、選考プロセスにInitialViewを積極的に活用するなど、応募者の実践的英語スキルを正確に把握しようという意図が感じられます。

そのため、単位取得対象ではないとはいえ、選考基準が緩いとは決めつけないほうがいいでしょう。

アメリカ高校生サマースクール2023│応募時のエッセイ内容について

ブラウン大学

自身の成長体験やバックグラウンド(アイデンティティ)に関する説明と、その延長にあるプレカレッジでの抱負(250~500字)。

【ブラウン大学】14才から参加できる寮滞在300コース&オンライン80コース

コーネル大学

選択したコースに関心を持った理由。自身の経験や活動実績も絡めて250字以内で記述。

【コーネル大学】100超コースから選んで単位を取得するオンラインコース

ハーバード大学

単位なしコースにshort essay(文字数・内容は明言なし)提出の記載がありますが、単位取得コースにはエッセイ提出の記載はありません。

応募プロセスでエッセイを求められるかもしれないので、早めに準備を進めましょう。

【ハーバード大学】単位取得可能な7週間、単位取得を伴わない2週間コース

UCバークレー

ふたつの質問に対してそれぞれ100字以内で回答。

  • 学歴について
  • 他の多様な候補者よりも優れていると考えるポイント

【UCバークレー】ESLコースも用意…6〜8週間じっくり学ぶ寮滞在 or オンライン

タフツ大学

基本的にエッセイの提出は求められませんが、一部のテーマ別プログラムで250文字前後のエッセイが必要なケースがあります。

【タフツ大学】1〜6週間から選べる豊富な選択肢が魅力…寮滞在 or オンライン

ニューヨーク大学

任意提出とされていますが、あなたはどのような人間か? または、人生でもっとも影響を受けた体験、もっとも印象深かった出来事などを250~500字で記述。

CYT

CTYの選考では、SATやACTなど主要テスト受験時のエッセイオプションは使用しない明言しているため、応募に際してエッセイを記述する機会は設けられないと考えられます。

グローバルエデュでは、自信を持ってエッセイを書くための中高生講座「ロジカル・ライティング講座」を開講しています。ぜひ、「伝える」ための文章を書く力を身につけて、いろいろなプログラムに挑戦してくださいね!

アメリカ高校生サマースクール2023 │参加費用を比較してみる

寮滞在型にくらべ、オンライン参加の方が滞在費や航空券代がかからないため、全般的にコストは安く抑えられます。

そのなかでも、安さが際立つのがUCバークレーのオンラインプログラム。

UCバークレー(オンライン)は1単位あたりの費用が595ドルに設定され、ハーバード大学やタフツ大学の約900ドル/単位、NYUやコーネル大学の約1600ドル/単位とくらべても、コスパの良さが際立ちます。

オンキャンパスの場合は、比較的短い期間にも対応したブラウン大学のレジデンシャルプログラムがリーズナブルな価格設定になっています(1週間/3265ドル、2週間/4987ドル)。

3ヵ月~6ヵ月をかけて受講するCTYのオンラインプログラム(Individually Paced)は、単純比較は難しいものの、コース当たり955ドル~1555ドル(2023-2024年版)のコストレンジに収まっています。

これはUCバークレー(オンライン)の1コース分費用かそれ以下に相当することから、コスト面重視ならCTYも有力な選択肢になりうると解釈できます。

アメリカ高校生サマースクール2023│米国大学のサマープログラムのまとめ

こうした各大学の特徴を踏まえると、英語試験のスコアがそこまで高い水準にないか、受講料を抑えることを優先したい場合は、UCバークレーの「Summer Virtual Track」がとくにおすすめです。

また、受講期間が夏休みを超えても問題なければ、CTYのオンラインプログラムも比較的安い金額で受講できます。

日本の夏休みに合わせ、現地の学生寮に滞在できるプログラムを探している場合は、ノンクレジットにはなりますが、ハーバード大学のPre-College Programや、ブラウン大学の1~2週間の滞在型プログラムならば日程面も問題ありません。

そして、タフツ大学は、環境問題やリーダーシップなど学問横断型のプレカレッジプログラムも充実しているので、特定のテーマに興味がある人にとっては有力な選択肢になるでしょう。

グローバルエデュでは、米国トップ大サマースクール以外にも、国内外のさまざまな2023年サマースクールを紹介しています。まとめてチェックしてみてくださいね!

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